ヨコハマ ギャングスタア パラダイヰス その五 ページ44
敦が国木田や利光、太宰から話を聞いていた同時刻、ポートマフィアの禍狗、 芥川龍之介は大きなキャリーバッグを持ってある交番を訪れていた。
芥「ゴホ、ゴホッ......道に、鞄が落ちていました。遺失物かと」
警官「ああ、落とし物ね。じゃあこの書類に詳細を......」
警官「おや?あんたどっかで......」
芥「...流石、もう看破なされたか。やはりこの街の軍警は頗る優秀だ」
警官「「おい真逆こいつ、手配書の...っ!」」
芥川の異能を前にようやく警官達は彼の正体に気がつくが...もう遅い。
数刻後、行きと同じように俯き、咳をしながら交番を出た芥川と入れ違いになるようにひとりの女性が携帯電話から顔を上げる。
女性「あのォ、道をお尋ねしたいんですが......ひぃッ!?」
女性が見たのは鋭利な何かに刺され、もう既に息をしていない警官達だった。
そのただ事ではない様子に気づいた歩行者達もその光景を見て思わず言葉に詰まった。
男性「うわッ、何だコレ」
男性「やべェ、テロか?」
女性は咄嗟に振り返る。
そこには先程交番から出てきた芥川の姿があった。
女性「あの男...!」
その時、芥川の持ってきていた、そして交番に届けたキャリーバッグからピッ!という電子音がした。
女性は次の一言を云うことが出来ずに芥川の届けたキャリーバッグ---否、爆弾の爆発によって絶命した。
背後で大規模な爆発が起こっているにもかかわらず、芥川は澄まし顔で携帯電話を取り出した。
芥「終わった、次は?」
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たりたり(プロフ) - 光華さん» ご指摘ありがとうございます。速攻訂正しますのでもうしばらくお待ちください。更新は、なるべく早めに出来るように頑張りますのでこれからも宜しくお願いします。 (2020年7月14日 21時) (レス) id: 00b9e7564a (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 後半の方が苗字変換されてませんよ?更新頑張って下さい (2020年7月14日 21時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たりたり | 作成日時:2020年5月31日 12時