第十七話 ページ18
少年は視線を受けてにやっと笑った。
乱「おじさんは少しは物判りがいいらしいね。さて殺し屋さんから指紋を採れた理由は簡単。秘書さんが殺し屋の雇い主だからさ」
ーー依頼人?
殺し屋を雇ったのは、企業の転覆を狙う第三者ではないのか?
では何故殺し屋はこんなところにいる?
乱「殺し屋さんは誰の云うことも聞かない。雇い主の命令以外はね。逆に雇い主なら、パテを塗るまではいかずとも指紋採取用の軟具を持たせたり、指定の時間に建物に来させたりするくらいはできる」
福「待て。この殺し屋は十把一絡げの破落戸あがりとは違う。報酬も桁違いだ。一般の勤め人が払えるような額では動かんぞ」
A『別に報酬を払う必要はないのでは?』
福「どういうことだ?」
A『だって、打ち合わせとか報酬の相談とか理由をつけて、此処に呼ぶだけで良いわけじゃないですか。そこで指紋を採る。あとは適当な理由を着けて警備員に捕まえさせる。ほら安上がりだと思いません?というか無料ですよ。報酬はまだ支払われていないんですから』
乱「そうだね、無料だったら駅前の弁当を買うより安い。ーーあ、そんなこと云ったらお腹減ってきた。弁当買ってきていい?」
福「後で飯を奢ってやるから最後まで話せ」
福沢は辛抱強く云った。
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たりたり(プロフ) - 光華さん» ご指摘ありがとうございます。速攻訂正しますのでもうしばらくお待ちください。更新は、なるべく早めに出来るように頑張りますのでこれからも宜しくお願いします。 (2020年7月14日 21時) (レス) id: 00b9e7564a (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 後半の方が苗字変換されてませんよ?更新頑張って下さい (2020年7月14日 21時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たりたり | 作成日時:2020年5月31日 12時