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第十五話 ページ16

福「根拠を聞かせてくれ」

福沢からすれば少しだけ真摯に気持ちを込めて云った、という意識だった。
しかし部屋の空気は瞬時に張り詰めた。

乱「あー......うん、判った」

少年は窓を閉めながら云った。

乱「まずそこの秘書さんは、窓の下を見ろ、なんて云って社長をさりげなく窓の前まで誘導した。で油断した社長の背中にどしん。窓から落とした」

秘書「何を......」

乱「此処は関係者以外立ち入り禁止なんでしょ?いくら凄腕の殺し屋でも、社長に気づかれずに窓の前まで行くのは無理だよ。だって机から入り口見えるもの。それにもし抵抗する社長を無理矢理ーーっていうんなら、服には突き落とした指紋じゃなくて投げ落とした指紋が残っていないとおかしいよね。でも服には十本の指紋がついていたんでしょ?部屋の前で待っている時に聞こえたよ。てことは社長は落ちる瞬間まで警戒していなかった。つまりーー」

福「身内の犯行、か」

何だーーこの少年は。
善く見ている。善く聞いている。傍若無人なあの振る舞いの中で、必要な情報は全て頭に入っている。
まるでAを見ているようだ。見た目、雰囲気は優しく穏やか。しかしその芯ははっきりしており、いざというときにはこれでもかというくらいに頼りになるA。そして傍若無人な態度、しかし細かい部分まで善く聞き、善く見ている乱歩。
福沢はまさに"外柔内剛"なAと初めて仕事に行った時と今の"傍若無人"な乱歩を重ね合わせていた。

だが、それだけでは。

福沢は口を開いた。

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たりたり(プロフ) - 光華さん» ご指摘ありがとうございます。速攻訂正しますのでもうしばらくお待ちください。更新は、なるべく早めに出来るように頑張りますのでこれからも宜しくお願いします。 (2020年7月14日 21時) (レス) id: 00b9e7564a (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 後半の方が苗字変換されてませんよ?更新頑張って下さい (2020年7月14日 21時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たりたり | 作成日時:2020年5月31日 12時

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