知り得ない、その呪い【呪術廻戦0】 (ページ23)

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伊地知「夏油傑、呪霊操術を操る特級呪詛師」

資料で埋め尽くされたホワイトボードが置かれ、多くの術師が高専内の一室に集まっていた

伊地知「＿＿＿数二千というのもハッタリではないかもしれません」

その説明に夜蛾が分析し、悟が意見を述べる

2人とも傑の学生時代、離反直前を知る人物だ

夜「OB•OG、それから御三家、アイヌの呪術連にも協力を要請しろ。」

そう息巻く学長をよそに影華を連れて硝子が部屋を出る

夜「今度こそ夏油という呪いを完全に祓う！」

硝「影華。大丈夫？」

『うん？大丈夫だよ。相手は特級。私の出る幕じゃない』

硝「、、そうだな。当日は高専で待機してろ。もしかしたら私の仕事手伝わすかもしれんが」

『わかってる。何もできなくて、ごめんね』

そうつぶやいた影華に硝子は何もいえなかった

まだ隣に夏油がいた学生時代、この子はまだ夏油たちの腰ほどの身長だったのに

今ではもう自身の身長を抜かし、すっかり綺麗な女性に育ってしまった

寂しい気持ちと妹のように可愛がってきた子の成長が嬉しくもあった

しかしその見た目はこれから自分達が戦おうとしている相手、夏油傑そっくりだ

目こそ夏油より明るく大きいものの

笑うその顔は高専時代の夏油そっくりだった

硝「こっちこそ何もしてやれなくて、ごめんな」