知り得ない、その呪い【呪術廻戦0】 (ページ16)

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悟「あーやだやだ。これだから頭の硬いじじぃ共は。ああはなりたくないね」

『良くも悪くも子供だからね。なろうとしてもなれないだろうよ』

悟「えー。そんな事言わないでよー。僕はちゃんと大人だよ？Aよりもずっと大人」

『27歳児でしょ』

愚痴る悟くんの横で私は先程上層部の人が言っていたことを思い出していた

秘匿死刑

なんとも怖い話だ

まだ16、いや17だったか

子供の命を奪うなど平然としてするのだ

果たして育てる側の人間がすることなのだろうか

すると包帯を巻き終えた悟くんが言った

悟「若人から青春を取り上げるなんて許されないんだよ。」

悟「何人たりともね」

『それは__』

自身の経験談かと問おうとして留まった

きっとこれは彼にとって言いたくないことだ

そして私にとっても

『そうですね。絶対に、許されない』

悟「と、いうことでAもあの訓練混ざってきなー」

『、、うん』

悟「あ、みんなに集合かけといてねー」

『はーい』

笑う貴方の顔は私にはすこし寂しそうに見えた

私の知り得ない遠い、遠い何かを見つめるような

そんな目に見えた

実際には見えないのだけれど

何故か、そんな気がしただけだ

『みんなー！』