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一瞬で彼の表情がくもる…
『だって…中島さんから逃げる為に、勝利くんの事を利用してるだけだから…』
付き合うって、そういうのとは違うし。
『俺がそう言ったんだから、それで良いよ？全然構わないから…』
『えっ？』
『今は…それでも良いから……Aは、俺の事嫌いなの？』
『…好…き……だけど…』
“好き”と伝えると、あからさまに安堵の表情を浮かべて…
『なら良いじゃん？ほら、行こ？』
“それでも良い”
そんな風に言われ…それ以上、何も言えなくなってしまう自分に呆れてしまう。
そのまま会社に向かって歩きだすと、勝利くんはゆっくり話しだした。
『昨日さ…あれから健人くんと話したんだ。Aと付き合う事になったから、手を出さないで欲しいって…』
『えっ…』
.
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作者名：らきめろ | 作成日時：2018年6月7日 20時
