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愛してる.S ページ20
-翌朝-
目が覚めて数分経った頃、勝利くんから電話があり“心配だから一緒に出社しよう”と言われ、駅の改札口で待ち合わせをする事になり…
私の方が先に着いた為、彼を待っている間、冷静になって考えた。
さっきは、寝起きと出掛ける準備が重なり慌ただしい上に、まともに頭が働かない中でこんな約束をしたものの…
こうして何の疑いもなく心配してくれる勝利くんの優しさに甘えて…付き合うというより、ただ利用するだけになってしまっているのは間違っている…
これじゃ駄目だ。
ちゃんと謝ろう。
そう心の中で決心した時…彼がやってきた。
『おはよ？それ、付けたままにしてくれてるんだ？』
バッグのキーホルダーを見て嬉しそうに言う勝利くん…。
そんな風に微笑まれると余計に胸が苦しくなる。
『うん。あの…ごめんなさい。私、やっぱり勝利くんとは付き合えないかなって…』
『どうして？』
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作者名：らきめろ | 作成日時：2018年6月7日 20時
