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電車 ページ14
笑顔で手を振る勝利くんにつられて、同じように返していたら…
『ほら、行くぞ…』
“バイバイ”と振っていた手首を掴まれ、引っ張られるような形で、その場を去る事になった。苦笑
『ったく…なんで…』
彼の口から何かボソボソと文句のような独り言が聞こえてきたけど、あえて触れないまま歩き…
そのままホームへ入り、タイミング良くきた電車に乗ると、乗客も少なく2人で並んで座る事が出来た。
そして、電車が動き出すとすぐ…
『急に勝利と仲良くしちゃって…どうしたの?』
珍しく苛立ったような言い方をされてしまい、さっきのブツブツの独り言の原因はこの事だったのかなと思い…
『松島さんにキスをされた時に、中島さんとマリウスくんが怖くて…どうしようかと思っていたら、佐藤さんが俺と付き合うなら守ってくれるって言ってくれたから…』
そう、正直に話すと「ふ〜ん」と、納得したような表情をしていた為、安心していると…
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作者名:らきめろ | 作成日時:2018年6月7日 20時