俺の後輩ペットちゃん

お仕事… ページ3

モデルから女優としてデビュー
させてもらってから有難い事に
新人賞をもらったりドラマや
映画の本数も増えてきた…。

そして今日もドラマの最終回の撮影…。

龍陽「ほら出来たぞ。」

A「ありがとう！」

兄の龍陽に髪を直してもらい撮影場所に戻り
監督さんとこれから撮るシーンの確認をする…

監督「龍樹ちゃんはあっちから走って来て
この辺で止まって一呼吸してから『大好き！』
って思いっきり叫んでね？」

A「分かりました！」

このドラマには同じ事務所の先輩…
中村倫也さんも出てて…私の彼氏役…

実際…中村さんに片思い中だから
いくら演技でも大好きは恥ずかしすぎる…汗///

監督「中村くんはジッと見つめてから
「愛してる」って言ってキスしてね！」

中村「分かりました。笑」

監督「それじゃ準備が出来たら始めるぞー！」

ｽﾀｯﾌ「はいっ！」

中村「緊張してるでしょ？笑」

A「当たり前じゃないですか！汗
先輩とキスシーンですよ…？ 初めてだから
どうしたらいいか分かりませんよ…汗」

中村「Aは抱き着くだけでいいよ。笑
俺がリードしていくから。笑」

A「……はい…汗///」

自分の立ち位置に着き集中した…。

監督「よーい…アクション！」

〈カツカツカツ…〉

ヒールで頑張って走り中村さんの前で止まる…

A「はぁっ…汗 悠くん…大好きっ！」

そう言うと中村さんは台本通りに腰に手を回して
私を抱き寄せ真っ直ぐ見つめてきた…///

いくら仕事でもこれはやっぱ緊張する…///

中村「ふっ…笑 俺は愛してる。笑」

〈チュッ…〉

A「っ……///////」

腰に手を回されたまま頬っぺに手を添えられ…
気付けば中村さんの唇が当たっていた…///

どうしたらいいか分からなくて放心状態でいると…

中村「……可愛いな…笑 そんな所も好きだよ。笑」

そう言ってまた抱き寄せてキスをされたから
私もキスをしたままそっと腰に手を回した…。

監督「カーット！ 今のいいねぇ〜！笑」

中村「やれば出来んじゃん？笑」

A「急にアドリブしないでくださいよ！汗///」

中村「ごめんごめん、笑」

一度離れてまたキスをする…そんなシーンなんて
何処にも書かれてなかったからビックリしたけど…
無意識で動いてた自分にもビックリしてしまった…

A (はぁ〜…何やったんだか…///)

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