とある話 ページ1
ここは何処だろうか。
感覚的には水の中だろうか。
冷たくてでも温かいようなそんな感じ。
僕が最後に居た場所はとある会社のような場所だった。
僕以外にも、女性と少年が一緒だった気がする。
そして最後に僕が判断を見誤って・・・。
少年だけが助かったんだっけ。
なら一緒に居た女性はどうなったのだろうか。
薄く開けた目で視線を横に向けると初めてあった時の格好とは違う本来の服装であろう着物姿で横たわっていた。
何気なく力を入れようとするけど入らない。視線を動かすので精一杯だった。
僕が居なくなったところで困らないだろうが、きっとこの女性の家族は心配するだろう。
それに、
きっと、この方もやりたい事があっただろう。
これから先、輝かしい未来があったはずなのに。
さっきまでクリアだった視界は段々とまたぼやけ始める。
どうやら、視界だけで頭が正常に働いて居ないらしい。
もしかしたら、もうすでに手遅れかもしれない。
最後になるなら、ちゃんと伝えてあげれば良かったかもしれない。
そして視界はまた真っ暗になった。
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ピエロ | 作成日時:2022年3月13日 19時