只今高嶺の花に恋わずらい中です【竈門炭治郎】

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「…合宿、ですか」

「ああ、3週間後の大会に向けてなァ。お前マネージャーになって間もないだろ？来るか、好きにしていい」


陸上部顧問、不死川先生に誘われた合宿。




行くか行かまいか…



はじめての合宿！行こうかな…どうしよ。





「行きます？」

「ええっ！？」

いきなり聞こえた声に振り向くと、
炭治郎くんがいた。



「ごめんなさい驚かせて。行くんですか？合宿」

「そう…今迷ってて」

「練習しかしないわけじゃないんですよ？夜はみんなでレクしたり！めちゃくちゃ楽しいです」

「レクかぁ…小学生ぶりだね」

楽しそうだなぁ…


行こうかなあ


「楽しそうだもんね、行くよ」

「本当に！？やった！」

とても嬉しそうな炭治郎くんを見たら、
顔が綻ぶ。




…あれ、待って。



「そうだ、私って笛…ないよね」

「…確かにそうですね」

「えっ！なんで気づかなかった？！いるよね！？
どうしようかな、でも笛ってどんなのがいいかわからないし…」


笛ってどんなもの？



間違えたら嫌だし…





「…じゃ、一緒に買いに行きましょうか？」


少し考えてから、炭治郎くんが提案してくれた。


「え、いいの？」

「はい！俺もちょうど買わなきゃいけないものがあるんです」

「それはありがたいなぁ、じゃあお願いしようかな」

「わかりました！じゃあ…今週の日曜日、駅前で７時集合でいいですか？」

「うん、ありがとう！」




炭治郎くんと出かける…やった！！

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