只今高嶺の花に恋わずらい中です【竈門炭治郎】

page２３ ページ24

「……俺？」
俺が聞くと小さく頷く。

「なんでですか？」

そう問うと、小さい声で話し始めた。



「炭治郎くんは、私が完璧とか言うけど、さ。
本当は、…………必要とされないゴミのような人間
なんだよ」


「私は小さい頃に、親に捨てられたの。だから、
はっきり言って愛情とかわからない」

「だから、誰にでも優しい炭治郎くんになりたかったの。こんな自分嫌いだからさ。嫌で仕方なk」

「それ以上言ってみてください。俺、本気で怒りますから」





違う、違う。そんな人じゃないだろ。




そんな、綺麗で優しい貴女を痛めつけるのは、

たとえ









A先輩でも嫌なんだ。









「そんな、……………先輩を痛めつけるやつがいたら
俺がぶっ飛ばします」




俺が言うと、先輩は俺に抱きついた。


肩からは



先輩の鼻をすする音。








「……先輩、泣いてる」

「……………………………うるさい」

「ふふ」

page２４→←page２２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す