#38 ページ38
.
あの居酒屋は、神ちゃん家から歩いて行ける距離。
あの人のことやから、
そのまま神ちゃん家への道のりを辿っていけば分かるはず。
コートも着ずに、全力で走った。
走れば走るに連れ少なくなっていく人。
3分程で、さっき見た色のコートを羽織った人が見えた。
十中八九あの人やろう。
「神ちゃん！！」
そう叫べば、その足はピタッと止まる。
でも、2、3度周りを見た後、直ぐに前に向き直った。
信号が青になり、また歩き出していく。
着くまで、後3メートル。
2メートル。
1メートル。
「神ちゃん！」
「……っ!?」
今度こそ俺の方を見た。
なんも喋ってないけど、
なんでここおんねんって顔に書いてある。
肩で息をしながらにこっと笑う。
神ちゃんは、横断歩道のど真ん中に立ってる。
でも、まだ信号は青やから。
_________なんて気を抜いてた、それがダメやった。
速いスピードで俺の視界に入って来た大型のトラック。
信号無視か、…いや。
《タイヤがスリップし、交通事故に発展するケースがあります。》
頭の中をこの言葉が過った。
確か、数日前にニュースでやってたんや。
「危な_________」
首を傾げてこっちを向く神ちゃん。
手を伸ばした瞬間、
何かがぶつかった音と共に
.
ソノ影ガ、視界カラ消エ去ッタ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 279人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モンチ(プロフ) - センキューベイベー (2019年1月27日 0時) (
レス) id: 800d585497 (このIDを非表示/違反報告)
モンチ(プロフ) - 友達ちゃんと読んだよ〜 (2019年1月21日 20時) (レス) id: 800d585497 (このIDを非表示/違反報告)
モンチ(プロフ) - もなか。さん» でも前の方が好きは好きだったけど読みやすくなった？からいいかも (2018年3月13日 0時) (レス) id: 800d585497 (このIDを非表示/違反報告)
もなか。(プロフ) - モンチさん» はははw (2018年3月12日 23時) (レス) id: 0c54cee38a (このIDを非表示/違反報告)
モンチ(プロフ) - もなか。さん» 別人じゃ。 (2018年3月12日 23時) (レス) id: 800d585497 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もなか。 x他1人 | 作成日時：2017年12月3日 18時
