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さっきまで騒がしかった空気が、一瞬にして静かになった。
「えっ……?」
スゥーっと酔いが冷めて行くのが分かる。
落とした時計は、目にも止まらぬ速さで照史君が拾った。
「りゅっ、流星……」
「………っ、いやっ、俺はええよ。 神ちゃん、大丈夫?」
それは、文字盤にヒビが入ってしまっていた。
秒針は辛うじて動いてる。
「……なあ、なんで謝らんの」
その言葉に反応して顔を上げると、
イラついた様子ののんちゃんが居た。
「大事に使ってた奴やって流星言うてたやん。
てか、それ以前に人のモノ壊して謝らんとか」
「望、辞めろ」
「それにさ、最近なんか神ちゃん変やない?
なんか有ったら面と向かって言って欲しいんやけど」
「…め……さい」
ふらふらしながらバッグをとり、財布を机に置く。
「……ごめんなさい。 ちょっと気分悪いから帰る。……ごめんっ」
周りに聞こえたか聞こえてないかぐらいの声。
みんなが何か言おうとした時、俺は個室の扉を閉めた。
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モンチ(プロフ) - センキューベイベー (2019年1月27日 0時) (レス) id: 800d585497 (このIDを非表示/違反報告)
モンチ(プロフ) - 友達ちゃんと読んだよ〜 (2019年1月21日 20時) (レス) id: 800d585497 (このIDを非表示/違反報告)
モンチ(プロフ) - もなか。さん» でも前の方が好きは好きだったけど読みやすくなった?からいいかも (2018年3月13日 0時) (レス) id: 800d585497 (このIDを非表示/違反報告)
もなか。(プロフ) - モンチさん» はははw (2018年3月12日 23時) (レス) id: 0c54cee38a (このIDを非表示/違反報告)
モンチ(プロフ) - もなか。さん» 別人じゃ。 (2018年3月12日 23時) (レス) id: 800d585497 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もなか。 x他1人 | 作成日時:2017年12月3日 18時