Because it is already late. "緑" (ページ12)

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#12 ページ12

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医「、、いえ、特に脳に異常はありません」

緑「ほんまですか？、、よかったぁ」

医「ええ、今回は一時的なものと考えて良いでしょう」

パソコンとにらめっこしながら淡々と話す先生。

取り敢えず胸を撫で下ろす。

医「ですが」

緑「あぁ、はい」

医「もし、今後何かあればまた来てください」

緑「、、？え、えぇ、わかりました」

そんな事無いやろ、と心の中で呟きながら席を立つ。

＂ありがとうございました"と声を掛け、静かに部屋を出た。

マ「どうやった？」

緑「別に脳に異常は無いって！」

マ「そうか、よかったなぁ」

緑「あ、でも、今後また何かあれば来て下さいって言うてはった」

マ「わかった。じゃあ、今日は休め」

緑「へ？」

マ「色々疲れたやろ。ちゃんと寝な

身体にも悪いからな」

緑「、、じゃあさ、ちょっと聞きたい事有ったから今聞いていい？」

マ「あぁ、ええけど」

_________

緑「あのさ、」

水野さんが走らせる車の中。

俺は話を切り出した。

緑「昨日は少クラの撮影やったんやろ？

そん時の話、もうちょい詳しく教えてくれん？」

マ「あぁ、俺に分かる事なら教えられるわ。

んー、どっから言えばええかな」

助手席に乗ってる俺は、窓の景色を眺める。

俺の家に向かう事はなく

少しずつ、いつも見てる景色とは変わって来た。

気になって、何処に行くんて尋ねたら

行くまでのお楽しみやって笑った。

緑「え、じゃあ、水野さんは

俺見ててどう思った？」

マ「せやなぁ。、、体調でも悪いんかなって思ったかも」

緑「へぇ、何で？」

マ「何と無く、かな笑」

緑「ほぇ～、あ、あのさ」

マ「ん？」

緑「これ、メンバーには言わんといてや？」

マ「、、、は？」

緑「迷惑かけたく無いし！笑

ほら、みんな頑張ってる時期やしな」

マ「そうか、、」

運転席を見ると、水野さんと目が合った。

心配そうにちらりとこっちを見ると、キュッとブレーキを掛けた。

緑「？」

マ「はは笑ええから降りてみ」

促されるまま車を降り、前を向く。

緑「わっ、」

目の前にあったのは、あたり一面の青い海。

俺が見る限り、人は1人も居らんくて

貸切の状態やった。

マ「此処なぁ、俺だけの場所やねん笑」

緑「、、すげぇ」

感嘆の声を漏らし、目の前の景色に目を奪われる。

俺が黙って見てる間も、水野さんは

俺の横に居てくれた。