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次の日は会社の人が来て
コンクールの作品を手渡すって聞いてたから、
次に神山さんに会いに来たのは3日後の夜。
私も連休をたくさんもらってたから、
流石に休みは取れなくて。
けど、病室に入るなり
いつもと違う空気にドキッとする。
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真っ暗な病室。
夜になればいつも電気が付いてるのに
なぜか部屋の電気は消えてた。
「…神山さん、大丈夫……？」
「Aちゃん……。」
声をかけながら、向けられた背中に
そっと手を重ねると伝わって来るのは高い熱。
そっか。今日も体調良くないんだ…。
「熱、…出ちゃった？」
「ん……。安心したら、体調、崩した…。」
「でも提出は出来たんだよね？
…お疲れ様。ほんとに、お疲れ様。」
するとズズっと鼻をすすったあと、
神山さんは震えるような声で私を呼ぶ。
「なあ…… Aちゃん……。」
「うん、…なに？どうしたの？」
「あのな…、」
俺の身体、ちょっとやばいらしくて、
もっと大きい病院行かんと
身体動かんくなるかもしれんねんて…。
「病院… 移動するの？」
「うん……。地元にな、
専門の病院あるんやって教えてもらった。
…だから、もう来週にでも、転院するかも……。」
「そっか…。」
地元、…それはきっと関西。
ここを離れるってことは
仕事もしばらく戻って来られなくなるし、
そこに行ったからって良くなる保証もない。
そんな不安をたくさんたくさん、
神山さんは私に吐き出してくれた。
「怖いねん……っ。
もし帰って来ても、もうその頃には
誰にも必要とされてないんちゃうかなって…っ。」
声を震わしながら
そんな気持ちをぶつける神山さんの苦しみを、
分かったように頷くことしか出来ないのは悔しい。
どんなに頭では分かってても、
本当の苦しみは本人にしか分からないから。
「…でもね、神山さん。」
「ぅん…。」
「私は待ってるよ。ずっとずっと。
どんなに時間がかかっても、遠いとこに行っても
私は神山さんのこと、ずっと待ってる。」
だから焦らないで、
神山さんが楽でいられるように生きてほしい。
頑張り屋さんの神山さんは大好きだけど
神山さんが苦しいと私も苦しいし、
やっぱりまた、笑ってほしいから。
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rio(プロフ) - このお話もう終わりですか？？ (2021年4月8日 20時) (
レス) id: d212be0fb5 (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - 涼子さん» はじめまして。いえ、全く意識してないです…！ (2020年2月3日 12時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
涼子 - この設定って、Oggiの企画を参考にしましたか？ (2020年2月3日 12時) (レス) id: 7c57e005df (このIDを非表示/違反報告)
まさな(プロフ) - みーぽんさん» マジですかー？ありがとう！アカウントコロコロ変わり申し訳ない…笑 姉にアプリを消されたから…ほんとにありがと！ (2020年2月2日 11時) (レス) id: 9228f4c50a (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - まさなさん» 私はお気に入り作者1番いただいた(と思う！笑) またよろしくね( ´ ▽ ` ) (2020年2月2日 9時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：望穂
| 作成日時：2020年2月1日 20時
