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けれどそんな想いは虚しくて、
次に神山さんに会いに行った時には
また頬を赤らめてた。
「…Aちゃん、今日は、ええよ……。」
「大丈夫。マスクするから、ね？」
「ぉん…、移らんとは、思うねんけど…。」
熱が出ちゃうのは
風邪じゃなくて病気のせい。
だから近くにいても大丈夫ってことは、
もうたくさんたくさん調べた。
「…そんなことより、寝てなきゃ。」
「せやねんけどさ… 時間、ないねん。」
どう見たってしんどそうなのに、
相変わらず机に広がったたくさんの図面。
こんな時ぐらい休まなきゃ、
そう言いたいのに
期限が迫ってる焦りはひしひしと伝わって来る。
「無理して出せなかったら、意味ないよ？」
「分かっとる… けど、悔しいんや……。」
会社のやつらはどんどん進んでんのに、
俺だけまだ、半分も出来てへん。
考える時間はいっぱいあんのに、
手に力入らんくて、上手く進められへんし、
みんなに置いていかれる……っ、。
そう言いながら
神山さんが泣く姿を、その時初めて見た。
「ごめん…、こんなん言うて、
困らせるだけやのに……っ。」
「いいの…。いいから、全部吐き出して。
自分の中だけじゃ潰れちゃう……。」
ただそう言って
背中をさすることしか出来ない自分が悔しい。
こんなにもこんなにも苦しんでるのに、
助けてあげる方法が何も浮かばない…。
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すると神山さんは突然、
くるりとこちらに身体を向けて
私の腰にそっと腕を回した。
その腕は、ひどくひどく震えてた。
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rio(プロフ) - このお話もう終わりですか？？ (2021年4月8日 20時) (
レス) id: d212be0fb5 (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - 涼子さん» はじめまして。いえ、全く意識してないです…！ (2020年2月3日 12時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
涼子 - この設定って、Oggiの企画を参考にしましたか？ (2020年2月3日 12時) (レス) id: 7c57e005df (このIDを非表示/違反報告)
まさな(プロフ) - みーぽんさん» マジですかー？ありがとう！アカウントコロコロ変わり申し訳ない…笑 姉にアプリを消されたから…ほんとにありがと！ (2020年2月2日 11時) (レス) id: 9228f4c50a (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - まさなさん» 私はお気に入り作者1番いただいた(と思う！笑) またよろしくね( ´ ▽ ` ) (2020年2月2日 9時) (レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：望穂
| 作成日時：2020年2月1日 20時
