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〜相合傘〜 久我夢/甘 【交際前】 ページ42

俺の名前は久我虎徹

久我「しまった…何もねぇな。」

自宅の冷蔵庫を開けたら、思っていた以上に何もなくてガッカリしている休日を送っている極道だ。

久我(最近仕事続きだったからなぁ…冷蔵庫の中身なんか何も把握できてねぇや。米なら炊けばあるが…。…仕方ねぇ、簡単に作れるような物でも買いに行くか。)

自炊を全くしないわけではないが、忙しさで家には寝に帰るだけなことが多く、たまに作るとしても本当に簡単な飯だけだ。
更に普段は事務所で誰かが賄を作ってくれているので作る機会は滅多にない。
俺は炊飯器に米を洗ってセットして、炊飯ボタンを押すと、今にも雨が降り出しそうな為、傘を持って簡単な服を着て家を出た。

少し急ぎ足で5分ほどで着く店に入り、外の傘立てに傘を置き、簡単な物をカゴに入れていく。
最後に卵を買おうと卵の棚へと手を伸ばした…すると、誰かと手が触れ合ってしまった。

久我/A「あっ…すいません…って…」

俺はその相手を見て緊張で息を呑んだ。

久我/A「久我の兄貴…!/Aじゃねぇか…!」

久我(…同じようなセリフを同時に言っちまった)

「…お買い物ですか?」

久我「え、あぁ。Aも買い物か?」

「はい…。B店のほうが近いんですけど、こっちのほうが安いので。」

久我「なるほどな。ってか結構な量だな…」

「そうなんです、今日高砂の兄貴が賄いを作ってくださったんですけどね、佐古くんと守若の兄貴がしでかしておじゃんにしたので…。賄いを作り直しになったんです」

久我「何してんだあの人達は…。でもそれでなんでお前が買い物してるんだ?」

「高砂の兄貴にあの二人じゃ余計なもの買ってくるだけだろうから…って言われまして、それで手が空いていた私が。」

久我「…納得だ。」

その後は家がどっち方面だとか、具体的に守若の兄貴と佐古が何をしていたのかを聞いたり、と他愛のない話をしながら会計を済ませ、店を出て傘をとろうとすると

「あら…?」

久我「どうしたんだ?」

「…傘が無くなってます…」

久我「なにっ…!?盗まれたのか?」

「なんとも言えません…普通の黒い傘なので、もしかして勘違いで持って行ってしまったのかも知れませんし…」

久我「…それならそういう可能性もあるか…」

「高砂の兄貴待ってますし、走って帰ります。ではまた…」

俺は考えるより先に、走り出そうとするAの腕を掴んでそれを阻んでいた。

「…兄貴…!?」

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ひなえ(プロフ) - ゆうさん» 読んで頂きありがとうございます! (2022年11月1日 21時) (レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 相良さんのプロポーズ最高です!!!!!!! (2022年11月1日 21時) (レス) @page39 id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなえ | 作成日時:2022年7月28日 16時

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