続きです ページ33
久我「えっ!?いや俺はいいんだけどよ。帰るなら送ってってやるよ。…それか…」
「?」
久我「…泊まってくか?」
「え…!?」
突然の言葉に耳を疑うが、見つめると少し恥ずかしそうに目を泳がせる久我の表情から冗談で言っている訳では無い事を悟り返答に困り顔を赤くして俯いた。
久我「む、無理にとは言わねぇぞ…ただ…遅いしそのほうが良いかと思ってだな…」
「め、迷惑じゃないの?」
久我「そんなわけねぇ!むしろ…少しでも一緒居てぇからよ…」
「…私も、虎徹さんと居たい…」
久我「服とか、サイズ合わねぇけど…俺のでもいいか?」
「うん…」
その後、コンタクトを外し、シャワーと服を借りたAの姿を久我はマジマジと見つめた。
「…虎徹さん?」
久我「あ…悪い。その…滅多にカラコン外したところ見れねぇからつい…その、やっぱり綺麗な目だなって思って。」
久我(風呂上がりがどうとか…思ってても言うもんじゃねぇよな…)
「そっ…そんなこと言ってくれるのは虎徹さんだけだよ、ありがとう…」
気恥ずかしそうに俯いたAは明らかにサイズの合わないジャージ姿に、乾かしたとはいえほんのり濡れた毛先、更に滅多に見れないAのオッドアイ、その一つ一つ、全てが久我の視界を釘付けにしていた。
そしていざ寝ようとして、久我は気まずそうに声を掛けた。
久我「当たり前だけど布団1つしかねぇけど…いいか?」
その言葉にAは顔を再度赤らめる。
「わっ私は布団無くても…向こうで…」
久我「馬鹿、それじゃ風邪ひくだろ」
そう言い聞かせ照明を消して布団に入る。枕はクッションで代用し、布団に入って二人は姿勢は向かい合ってこそいるものの、少し視線を合わせてはそらしてを繰り返していた。
久我「ね、寝ないとだよな…?明日も早いし」
久我(そうじゃねぇだろ!)
「そ、そうだねっ」
久我「…おやすみ」
久我(畜生…駄目だ誘えねぇ…!)
「おやすみ…」
二人(寝れねぇ/ない!!)
〜おまけ〜
野島「おはようございます!久我の兄貴!」
久我「おー…」
野島「寝不足ですか?クマ出来てますよ?」
久我「あぁ、まぁちょっとな…」
「おはよう」
野島「おはよう。あれ?Aさんも寝不足?」
「えぇ…まぁちょっと…」
佐古(あれ…?Aの姉貴、昨日と服一緒じゃ…?)
〜名前を呼ぶ日〜 一条夢/甘→←〜飲み会〜 久我ver夢/甘 【お忍び恋人設定&同棲前設定】
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ひなえ(プロフ) - ゆうさん» 読んで頂きありがとうございます! (2022年11月1日 21時) (レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 相良さんのプロポーズ最高です!!!!!!! (2022年11月1日 21時) (レス) @page39 id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひなえ | 作成日時:2022年7月28日 16時