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〜山道〜 小峠夢 【一般人設定】 ページ4

俺の名前は小峠華太。シノギの帰りに炎天下の下、山道を彷徨うアラサーの極道だ。

速水「すいません!小峠の兄貴!」

小峠「何やってんだ馬鹿野郎が!」

シノギから帰る真っ最中、山道を運転していた速水が居眠りで派手な事故をやらかしやがったのだ。
幸い怪我はないが、車は大破してしまった。
スマホは圏外で通話もできない以上助けも呼べねぇ。
つまり…歩いてスマホが通じる場所まで行って助けを呼ばなきゃならねぇわけだが…

小峠「くそ…歩いても歩いても圏外だな…」

一先ず俺と速水はそれぞれ反対方面に歩き、スマホが通じる場所まで歩いているが、どこまで歩いてもずっと圏外だ

小峠(くそっ…あちぃ…)

暑さでたまらず上着を脱いで、ネクタイを軽く緩めてスマホ片手に歩き続ける。

小峠(そういや腹も減ったな…)

空腹と暑さを誤魔化すように水を飲みまた歩き出した時、向かい側から一台の軽自動車が通りがかったんだ。

小峠「あ…」
小峠(車からしてカタギだろう…背に腹は代えられねぇ、一か八かだ助けを求めてみるか…)

そうしてその車に向けて腕を上げると車はゆっくりと減速し、俺の横で止まったんだ。

「…どうされました?」

そう言って窓から顔を出したのはグレーの長髪、クリクリとした瞳を持つ可愛らしい顔立ちをした女性だった。

小峠「すいません…俺はこういう者です。少し事故を起こしてしまいまして、スマホが圏外で繋がらず困っておりまして、もし良ければ電波の届くところまで乗せていただけないでしょうか?」

名刺を差し出し、頭を下げる。

「そうなんですか…!?それは大変ですね…!わかりました。後ろへどうぞ。」

小峠「いいんですか!?…ありがとうございます。」

「いえいえ、暑い中大変でしたね…あ、これ良かったらどうぞ。出張先の頂きものですが…」

そう言って女性はペットボトルに入ったお茶を差し出してくれた。

小峠「お気遣い、ありがとうございます…。」

なんと心優しい人だろうか…この人は俺が極道と気付いていての反応なのだろうか?
道中、人柄の良い女性はAAさんというらしく、暑くないか等、こちらのことを非常に気遣ってくれて、当たり障りのない会話を振ってくれた。

小峠(若いのにしっかりとした女性だな…)

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ひなえ(プロフ) - ゆうさん» 読んで頂きありがとうございます! (2022年11月1日 21時) (レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 相良さんのプロポーズ最高です!!!!!!! (2022年11月1日 21時) (レス) @page39 id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなえ | 作成日時:2022年7月28日 16時

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