続きです ページ27
白湯を2つ用意した一条はソファに腰掛け、無言のままポンポンと横を軽く叩いて座るよう促され、大人しく座る。
少しすると一条が話しだした。
一条「なぁ…A、俺はお前の行動を束縛したりするのは嫌だし、基本自由にさせたいわけよ」
「…は、はい」
一条「でもな、万が一何かあっても電話出来ませんでした、何故なら充電が切れていたからです。じゃ困るんだよ。それぐらいわかるよな?」
「はい…」
彼氏といえど元は極道の兄貴分、抑えている方とはいえ、怒ればかなり迫力のある。
怯えて思わず下を向くと、強めに顎を掴まれ、持ち上げられ、強制的に目を合わせられる。
一条「何勝手に下向いてんの、話終わってないけど」
「…」
一条はAの今にも泣き出しそうな顔を見て、しまったと一瞬焦るが完全に食い下がるわけにもいかなかった。
一条「はぁ…遅くなるなら連絡ぐらいしてくれせめて23時過ぎる場合には連絡、充電はちゃんとしていけ。わかったか?」
「…はい」
一条「…それだけか?」
「…ご…ごめんなさい…」
いよいよ泣き出してしまったAに耐えきれなくなり、深々とため息をつくと、思い切りAを抱きしめた。
「こ、康明さん…?」
一条「怖がらせて悪かった。だけど本当に心配したんだぞ…」
そう言ってより強く抱きしめた。やがてゆっくりと体を離すと、Aから溢れている涙をそっと指で拭い、触れるだけの優しいキスをした
一条「もし次同じ事したら喰っちまうぞー」
「くっ…!?」
私は美味しくないです!と返す天然な恋人が愛おしくて、思わず笑みが溢れる。
一条「もう遅い。今夜は寝るか」
そう言って優しく手を握り、寝室で横になるとAの額にキスを落とす。
一条「おやすみ…A」
「…おやすみなさい、康明さん…」
そっと触れてきたAを優しく抱きしめるような体制のまま眠りにつくのだった。
〜おまけ〜
その日の深夜、すやすやと眠っている様子のAの髪を撫でた一条がとても小さな声で
一条「洗脳完了…ってか?」
嘘も芝居も無いけど、どんどん自分にハマっていく彼女が愛おしくてたまらないのだった。
〜飲み会〜 相良ver夢/甘?/微狂気 【同棲設定】→←〜飲み会〜 一条ver夢/甘 【同棲設定】
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ひなえ(プロフ) - ゆうさん» 読んで頂きありがとうございます! (2022年11月1日 21時) (レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 相良さんのプロポーズ最高です!!!!!!! (2022年11月1日 21時) (レス) @page39 id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひなえ | 作成日時:2022年7月28日 16時