続きです ページ3
久我「…A？」
不思議に思って軽く肩を揺らすとようやくAはハッとしたように久我に顔を向けた。
「あ、はい…」
久我「大丈夫か？暑さでやられたか？」
「いえ。そういうわけでは…」
久我「そ、そうか…具合悪いとかでもねぇか？」
「ち、違います…大丈夫ですよ」
少し気まずくなり目を逸らすAを不思議に思いつつ、久我は自身の拳を固く握りしめる。
久我(〜っ！さっさと聞いちまえ！何イモ引いてんだ俺は！)
久我「なぁA、このあと時間あるか？」
「えっ…あ、ありますが…？」
久我「そうか。いや、その…縁日の屋台、回ってかねぇか…？夜には近場で花火があるし…もし暇なら…一緒にどうかと思ってな…」
「…え…」
久我「いや、迷惑だったら…「彼女さん、いらっしゃるんじゃ…？」」
少し俯きがちなAの言葉に先程自分で発した言葉を思い出す。
久我「…あー…。さっきのは嘘で言ったんだよ。」
「えっ…」
久我「彼女とか、いねぇからよ…俺も偶然このあとは時間あるからどうかって思ってな…。迷惑じゃなければだが」
久我(偶然ってのは…嘘だけどな。必死で他の仕事片付けてきたんだ…)
「め、迷惑なわけ…ない、です。」
久我「…え…？」
「店側は過去に何度かやりましたけど、見て回ったりはした事ないので…行ってみたい…です。」
久我「そっ、そうなのか。じゃあ行こうぜ」
(…彼女居ないんだ…ちょっと良かった…かも…。でも、これじゃまるで…デートみたい…。)
久我(…めちゃくちゃ緊張しやがる…カチコミの時とは違う緊張感だ…)
久我/A(欲を言えば…A/久我の兄貴が彼氏/彼女だったらなぁ…)
二人は手を少し伸ばせば触れれる距離感で屋台が立ち並ぶ中をゆっくりと歩き始めた。
〜おまけ〜
舎弟1「なぁ…久我の兄貴とAの姉貴ってマジでデキてんのかね」
舎弟2「だとしたら佐古が必死に口説いたりしてねぇだろ。ガセだガセ…今のところ」
舎弟1「今のところってなんだよ！？」
舎弟2「見てみろ、あの様子じゃこの後絶対デートだろ、あれ」
舎弟1「…じゃあそろそろ付き合うのかぁ…。あーマドンナであってほしいわせめて…」
舎弟2「だよなぁ…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 37人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひなえ(プロフ) - ゆうさん» 読んで頂きありがとうございます！ (2022年11月1日 21時) (
レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 相良さんのプロポーズ最高です！！！！！！！ (2022年11月1日 21時) (レス) @page39 id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひなえ | 作成日時：2022年7月28日 16時
