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源十郎「儂の余命も宣告通りならあと３ヶ月だ…。A、よく聞け。」
「はい…」
源十郎「寂しいかもしれんが、儂が死んだら家をリフォームして、京極組の訓練所にしてほしい…。お前や後の世代達が強くなるために利用してほしい…」
「わかり、ました…。」
下唇を噛み締めて、思い出のある家を手放せと言われてショックじゃないわけではない。
源十郎「仏壇の事や墓の事は…仏壇の引き出しに希望を書いて入れておいた。儂が死んだらそれを読め。」
「そんなこと仰らないでください…」
源十郎「伝えられるうちに伝えにゃならん…お前一人に背負わせて…悪いな…。」
「師範…」
源十郎「A…。儂のように生きろとは言わん。だが」
「…」
源十郎「白髪だらけになるまで、生きろよ」
その日以降、源十郎は何度も同じ言葉を繰り返し発するようになった。まるで壊れてしまったカラクリのように。
他のものが来たときでさえ、他のことを話すことはあってもやはり同じ行を話すのだった。
まさかと思って医師に確認をとると、やはり認知症になっていた。
とはいえ、辛いからと泣いて休んでいる暇があるわけではない。ある日、ついにカチコミについていくよう司令が出た。
相良「いいか、てめぇの命はてめぇで守れよ。」
A/野島「はいっ…」
野島がドアを蹴破る。
相良「京極組でぇーす」
野島「君達に更生の余地はない！諦めて真っ二つになろう！」
Aは同期の中では唯一初めての鉄火場、二人の圧に気圧されて何も発することができなかった。
敵「なんじゃあ！？」
敵２「うわあぁ！相良だ！」
相良「雑魚が呼び捨てにしてんじゃねぇ！鼻骨の砕けるおっとー！」
野島「まっぷたつなれー！」
敵「オラ！女ぁ！まずはてめぇからだ！」
「…っ！」
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作者名：ひなえ | 作成日時：2022年7月11日 8時
