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Episode15 芽吹く春 ページ2

源十郎「そんな具合に忠司には短歌のAなんて別の異名もあったんだ…。滅多に詠まんからそこまで有名ではなかったけどな。Aの件については…まぁ、勿論儂も最初は止めたがな」

一条「源十郎殿は最初は反対だったんですよね?でしたらなぜ…」

源十郎「…全く言うことを聞かなかったんだよ。本当は儂は息子の忠司も極道にしたくはなかった…。だがな、息子とAは同じ事を言ったんだよ。」

久我「同じ事?」

源十郎「「俺(私)が龍神を継承して父さんみたいになる。そのためならどんな修行もする。」ってな…。それを聞いて忠司も同じ事を言ってた事を思い出してな。やるなら途中放棄はしない、ってのを条件に稽古をするようになったんだ」

一条「まぁ、何事も中途半端は良くないですからね…」

久我「そうっすね…」

あまり長居は体に障りかねないと、ある程度で引き返した一条と久我は、帰り道の車内で源十郎の言葉を思い出していた。

久我「親子ってのは仲が良ければ怖いほど似るもんなんすかねぇ…」

一条「俺も忠司の兄貴に世話になってたが、何せ短い間だったからなぁ…短歌のAなんて異名もあったなんて初耳だ」

久我「そんなにすごい人なら、俺も一度会ってみたかったです…」
久我(なんか忠司の兄貴って人は、聞いてるだけだが一条の兄貴と似てる気がするな…家に行く機会があれば線香でもあげさせてもらおう…)

それから2日は熱が下がらず苦労したが一条や清水がお粥を作ってくれたりした為、ゆっくりと過ごす事ができ、無事回復した。
そこから更に月日はながれ、卒業式を前日に控えた夜、お見舞い帰りのAはばったり久我と出会った。

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作者名:ひなえ | 作成日時:2022年7月11日 8時

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