私、気が付いたら極道でした （ヒューマンバグ大学）

・ ページ39

その翌日からAは非常に多忙な日々が始まった。
まずは急遽源十郎の入院が決まってしまった為、朝６時に起きて朝食、お弁当、夕飯を用意して、スキマ時間があれば筋トレ、制服でトレーニングのためにランニング通学。

学校終了後、欠かさずお見舞いに行き、１９時に帰宅、課題や夕飯を済ませて２１時になり、そこから稽古をすると寝支度を整え、夜中２時少し前に就寝。

そして、源十郎の年金と両親の遺した財産でこれまでやってきていたので、少しでも源十郎の支えになろうと土日のみアルバイトを始めた。

朝６時に起きて朝、昼、晩の食事を用意し、稽古。
京極組が経営するクレープ屋(担当は清水)で、１日朝９時〜１８時まで１時間休憩で８時間労働、お見舞いに行って２０時に帰宅。
また寝支度や夕飯を済ませて稽古や筋トレをして２時前に就寝…。

冬休みに入ってからは時間を調節して、もう少しシフトを入れたいと考えている最中だった。すると、一条から突然連絡が掛かってきた。

一条『急に悪いな。源十郎さんのお見舞いに行ったらAがバイト始めたって聞いてな。やたら疲れた顔してるって聞いたんだが、大丈夫か？』

「そんなことないですよ〜…だ、大丈夫です…」

一条「そうか…？今から源十郎さんのところにご挨拶行こうかと思って虎徹ってのを連れてこうかと思っ…」

そして突然、ガシャンという大きな音が一条の耳をつんざく。

一条『…ん？A？…もしもし？』

その声がAの耳に届くことはなかった。

Episode11.5　アルバイト→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す