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Episode11 新しい日常 ページ37

翌朝、暴風雨でガタガタと音をたてる窓の音でいつの間にか眠ってしまっていたらしいAはハッとして文字通り飛び起きる。
分かってはいたがやはり学校は休校になっていた。

全く覚えてはいないが、いつの間にやら寝たのか寝かされたのか目が覚めたとき居たのはベッドの上だった。
周りを見渡すと一条がソファーでブランケットを被って寝ていた。

(すいません!!)

口に出して起こしてしまっても悪いので、心のなかで大声で謝る。
寝転んでいるソファーは決して小さなものではないが、一条が横になっているととても小さく見えて、そしてとても窮屈そうだ。
本人はAが寝てからお風呂に入ったのかスラックスにTシャツ姿で熟睡していた。

(…兄貴、本当に絵になるなぁ…)

眠ってしまっている一条を見て、Aは思わずそんなことを考える。

(モデルとか、アイドルとかでも十分やってけそう、ってかめっちゃ売れそう…)

世間一般的に見ても恐らく一条は相当カッコいい。そしてモテる。それなのに家の中には女性の片鱗すら見当たらない。不思議なものだと首を傾げつつ

(勝手に帰ったり…すればいいの…?え?どうしよう…)

何よりこの状況をさてどうしようかと頭を抱えていると

一条「んんっ…」

眠っていた一条が寝苦しそうに声を上げた。
そして次の瞬間最悪なタイミングですっかり存在を忘れていたAのスマホのアラームが鳴り響く。

その音で一条は完全に目を覚ました。

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ひなえ(プロフ) - 黄昏さん» 読んでいただき、ありがとうございます!亀更新ですがこれからもよろしくお願いします。 (2022年7月6日 14時) (レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
黄昏 - 初めまして、「私、気が付いたら極道でした」を読ませて頂きました。とても、面白くて続編を楽しみにお待ちしております。 (2022年7月6日 3時) (レス) @page26 id: 7ec4680236 (このIDを非表示/違反報告)
みたぞの(プロフ) - オリ/フラ立ってますよ!!続編作ってもフラグのチェックが入ってしまいます!!確認して外して下さいね!! (2022年6月29日 22時) (レス) id: 5dcad8042f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなえ | 作成日時:2022年6月29日 18時

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