（Ｃ）〜似た者同士？〜 （初！）鵺（兄） ページ48
東京貴凛町某所、ここは現在実質同盟関係にある鵺家の人間や株式会社モーリーの面々が怪我をした場合に利用する病院で、現在鵺家の人間も一人入院している。
「ふぅ…」
病院と言っても肝心の医師は雛乃一人であるため大変忙しく、大量の仕事にやっと一段落ついた雛乃は大きく息を吐き出した
直後、部屋の扉をトントンとノックする音が響く
(どなたでしょう？)
「どうぞ」
雛乃がそう声を掛けると、扉がゆっくりと開き、入ってきたその意外な人物に雛乃は「あら…」と目を丸くした。
鵺兄「失礼する」
そこにいたのは鵺(智也)の兄であり、鵺家の現統領…モーリーの間では鵺兄(又は統領(当主))と呼ばれている鵺だったのだ。
「ご統領ではありませんか、どうされました？」
鵺兄「入院している者達の見舞いに来た。それとこれを…」
そう言って手に持っていた１つの紙袋を差し出した。
「これは？」
鵺兄「雛乃、君が寝る間も惜しんで治療に専念してくれたお陰で我が一族の者も町田氏も命を拾った。これはその礼だ、栄山様からの礼でもある。どうか受け取ってほしい」
「まぁ…わざわざどうもありがとうございます」
そう答える雛乃の目の下にはくっきりとクマが出来ている。
鵺兄(顔色も相当悪い…余程眠れていないのか)
鵺兄「まだ他にも仕事があるのか？」
「えぇ、いつもならお手伝いさんか看護師さんがやってくださるのですが、今日は居ないのでゴミをまとめて洗ったシーツを取り込まなければなりません」
鵺兄「何、全員いないのか」
確かに常に人手不足ではあるだろうが、今は誰も居ないということに少し驚く。
「皆さん必死に働いてくださいましたから、少しでも休んで頂こうと思いまして。患者さんの状態も落ち着いてますし、早々に帰らせました」
鵺兄「…！」
言葉と共に綺麗に笑う雛乃を見た瞬間、鵺は不意を突かれたように心臓が小さく跳ねた気がした。
鵺兄(何だ今のは…？いや、それよりも先に…)
高鳴るような苦しくなるような胸の鼓動を押さえ付ける。
鵺兄(その皺寄せが自分一人に来ても他の者を休ませる事を優先するか…)
正直鵺はアサシンが医者…というのは驚き、にわかには信じられなかった。
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ひなえ(プロフ) - みぃさん» はじめまして！ありがとうございます！ＢはＡ、Ｃとは違い報われなかった片思いを引きずっているちょっと影がある女性として書いていますので、喜んで頂けたのなら幸いです😆 (12月30日 6時) (
レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - の、野田の兄貴が...めっちゃいい！ なんかちょっと切なくてめっちゃ好きです〜！！ (12月30日 3時) (レス) @page29 id: 8a88aac5da (このIDを非表示/違反報告)
ひなえ(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます！私の一番の推しは一条の兄貴です😊産後にバグ大を知ったキッカケでもありましたので☺️ (12月14日 21時) (レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 新作おめでとうございます！以前から気になっていたのですがひなえ様の推しキャラって誰なんでしょうか？😌 (12月14日 21時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなえ | 作成日時：2023年11月28日 1時
