ヒューマンバグ大学短編１６！

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久我「それと、オッケーの返事頂ける場合は「火」で返してくださいね」

そう言い残して久我はその場を立ち去り、真美はポカンとしていたために吸いかけのタバコを口からポロリと落としてしまった。

久我の背中が小さくなっていくのを暫く呆然と見つめた後、タバコを拾い上げて灰皿に捨て直した

「なっまいき…」

小さくそんな言葉を吐き捨てながら。


久我(あんな反応するってことは、付き合い出したとか好きになってるわけじゃあねえよな…)

その頃久我は真美の反応を思い出し、せめて付き合ってはないなさそうだと考えてほんの少しだけ安心していた。

久我(姉貴に手を出した野郎はめちゃくちゃ腹立つが…付き合ってもねえなら、惚れさせたもん勝ちだよな)

久我も決して真美の彼氏ではないし、恋愛は個人の自由…ならば真美にその怒りをぶつけるのはお門違いだ。

それをわかっているからこそ

久我「絶対やらねえ…既成事実なんざ関係あるか…」

顔も名前も知らない男に闘志をメラメラと燃やすのだった。



おまけ

祇園「なかなかピアス返すタイミングねえなぁ…」

見ず知らずのところで敵意を剥き出しにされている事など知りもしないオリオンは、ホテルに忘れていった真美のピアスを手に困ったように呟いていた。

祇園(まぁ、次に会うための囮になるかもしれねえし、大事にとっとくか)

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