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(A)〜飲み会〜 町田ver ページ43

そこは飲み屋が立ち並ぶ貴凛町の飲み屋街の待ち合わせに使われる噴水の近くで、町田は手首にはめた腕時計とスマホの通知に交互に視線をやる。

町田「おかしいですね…言っていた時刻はもう5分30秒は過ぎてるんですが…」

そう呟く町田が待ちぼうけているのは近頃恋人同士になったばかりの華恋からの連絡のことで、腕時計の針もスマホの時刻も全く同じ22時40分を指している。

実はこの日は華恋の会社で飲み会があり

「19時30分からだから遅くても22時半には終わると思います」

と聞いていたことから

町田「なら私が近くで待っています。終わったら連絡をください」

「えぇっ!?待つって…」

町田「このあたりは何かと物騒ですから。それに、華恋さんに何かあったら私が嫌なんです、守らせてください」

「〜〜〜っ…はい……お願いします…」

町田のストレート過ぎる言葉、更に手まで握られたことによりに華恋は顔を真っ赤にしながら頷き、飲み会が終わり次第噴水の前で待ち合わせる手筈になっているのだが…

飲み会開始時刻から3時間と5分…更に家を出発した時間を含めれば4時間近く立っている。


町田(まさか何かあったのでは…!)

会場近くで待っているとはいえ、数軒離れた先なので時折近くを救急車が通るたびにこれも生業柄なのか、どうしても嫌な考えが脳裏を過る。

町田は華恋に電話をするが

町田(…出ませんね)

その電話は虚しく機械的な音声ガイダンスが流れるだけだった。

町田(少しくどいと思われるかもしれませんが…店の前まで行ってみましょう)


町田は通話をかけながらも華恋の居るはずの飲み屋へと向かおうと走り出した…が

「ひゃあっ!!」

町田「なぁっ…!?」

数歩のところでドンっと鈍い音を立てて横から突然飛び出してきた影と激突してしまったのだ。

町田「えっ…華恋さん!?」

「と…寅泰さん」

町田「すみません、大丈夫ですか?」

尻餅をついてしまったらしい華恋に手を差しのべる

「あ、ありがとうござ……って…手冷たっ!」

その手を握った華恋は、町田の冷え切った手に驚く。

「一体いつから…!」

華恋は息を切らしているが、立ち上がって町田の手を温めようと両手で握る。

町田「いつ終わってもいいよう、2時間前からここで待っていました」

「この寒いのにそんなに前からですか!?すみません遅かったせいで…!」

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ひなえ(プロフ) - みぃさん» はじめまして!ありがとうございます!BはA、Cとは違い報われなかった片思いを引きずっているちょっと影がある女性として書いていますので、喜んで頂けたのなら幸いです😆 (12月30日 6時) (レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - の、野田の兄貴が...めっちゃいい! なんかちょっと切なくてめっちゃ好きです〜!! (12月30日 3時) (レス) @page29 id: 8a88aac5da (このIDを非表示/違反報告)
ひなえ(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます!私の一番の推しは一条の兄貴です😊産後にバグ大を知ったキッカケでもありましたので☺️ (12月14日 21時) (レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 新作おめでとうございます!以前から気になっていたのですがひなえ様の推しキャラって誰なんでしょうか?😌 (12月14日 21時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなえ | 作成日時:2023年11月28日 1時

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