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口調は厳しいながらも、和中の言葉は自分を傷付けていた雛乃を心配する思いがあるからこそであり、なにか辛い事があるのなら話して欲しいという気持ちからだった。
しかし…
「紛らわしくてすみません…私はただ、実験をしようとしていただけなのですが…」
雛乃から返ってきた言葉は和中の予想の斜め上をいくものだった。
和中「実験だと…？」
「はい、中々手に入らない物が手に入ったので、毒性を調べるために腕を切って患部に当ててみようと思ったんです。
早く実験がした過ぎて電気をつけるのも忘れていました」
和中「…」
淡々とにこやかに答える雛乃に、和中は一瞬怒りを忘れて呆然として絶句した。
和中「では、特に辛い事があって●傷行為に走ったわけではないのだな」
「はい、違います。ですからもう…」
続きをしてもよろしいでしょうか？そう言おうとした雛乃だったが
和中「そうだとしてもこれはあまりにも馬鹿な真似だ」
怒気を強めた和中が雛乃にそう言い放ったのだ。
「え…？」
和中「有害無益、自分を実験台にして知識欲を満たせたとして、それで命を落とせばなんの意味もない」
巻き終えた包帯をテープで止めながら、和中は雛乃に圧力を掛ける。
和中「…自分で試そう等という危ないことはやめろ」
「お言葉ですが…私は小林の兄貴と同一の組織にいた頃から毒耐性をつける訓練をしていますし、毒耐性は強い方で…」
事実、目も見えぬ赤子の頃からCODE-ELで育った雛乃は組織内でのランクは高くはないものの、毒耐性はその身体に見合わずトップクラス。
そして訓練半分、知識欲半分であらゆる毒を試してきた。
そのためちょっとやそっとで死にはしないのだが…
和中「関係ない、金輪際やるな」
「…」
和中はそれを一蹴した。
和中「…どうしても実験したければ、マウスを買え」
しかし、雛乃の知識欲を完全に抑えるのは不可能だろうと判断し、妥協案を出す
だが
「前に実験用のラット買ったんですが、見ている内に愛おしくなってしまいまして…可哀想で実験台に出来なくなってしまいました」
和中「…」
雛乃の返答に和中は呆れたような目を向ける。
和中「慈愛があるのは良いが、もう少し自分の事を大事にしろ」
「…」
和中の言葉に雛乃は何も言葉を返すことが出来ずに黙り込む。
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ひなえ(プロフ) - みぃさん» はじめまして！ありがとうございます！ＢはＡ、Ｃとは違い報われなかった片思いを引きずっているちょっと影がある女性として書いていますので、喜んで頂けたのなら幸いです😆 (12月30日 6時) (
レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - の、野田の兄貴が...めっちゃいい！ なんかちょっと切なくてめっちゃ好きです〜！！ (12月30日 3時) (レス) @page29 id: 8a88aac5da (このIDを非表示/違反報告)
ひなえ(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます！私の一番の推しは一条の兄貴です😊産後にバグ大を知ったキッカケでもありましたので☺️ (12月14日 21時) (レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 新作おめでとうございます！以前から気になっていたのですがひなえ様の推しキャラって誰なんでしょうか？😌 (12月14日 21時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなえ | 作成日時：2023年11月28日 1時
