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ふと、ベッド脇に置かれたハンガーラック・チェストの上に写真立てがあることに気が付いた。
野田「…こいつは……」
あまり見るものではないだろうと思いつつも、吸い寄せられるように野田はその写真立てを見つめる。
写真の中では恐らく幼稚園児ぐらいの真美が数枚の金メダルを首から下げ、屈んで当時まだ赤子の真美の弟ルカを片腕で抱えている男に嬉しそうに抱き着いている。
野田「殺し屋とそっくりじゃねえか」
その男は、随分と前に戦った「ジェイク」とあまりにそっくりだったのだ。
だが、真美がまだ幼い頃の写真なのだからそこに映る男は間違いなくジェイクではない。
野田「…誰じゃこの男」
大昔のことであることなど重々承知だ。だが、真美のその笑顔は…
「なにか気になるものでもありました？」
野田「っ！？」
突然、背後から聞こえた声にビクッと肩を震わせながら振り向くと
野田「何ほわほわし…あ…？」
お風呂上がりでホカホカした様子の真美が乾かしたてで髪を下ろして立っていた。
野田「…誰じゃお前」
「真美ですよ！」
真美の髪を下ろした姿など見たこともない。
野田(髪型だけでこんなに印象変わるもんか…？)
普段、シニヨンヘアのせいか実年齢より幼く見えていた真美が大人びて見えた。
真美は気にする素振りもなく野田に歩み寄り、シャンプーの香りが野田の鼻を掠める。
そして真美は野田の見ていた写真立てを手に取ると
「この写真ですか？内容はよく覚えてないけど、この３人で写ってる写真これしかなくて」
そう言って真美は少しさみしそうに笑う。
「この人、私が子供の時家で働いてた料理長なんです。この人から料理教わったんですよ。…今はもうこの人は亡くなってますけど」
その視線は写真の中で笑う男に向いていた。
シャンプーの香りと無防備な部屋着姿、並大抵の男ならば理性が飛んでもおかしくない状況だが…
野田(昔好きだった男を忘れられんってか…)
野田は真美のその表情と写真の真美の表情を見てすべてを悟り、湧き上がりそうな欲望を押さえつける。
野田「まあ男前だな……俺の次に」
野田(こりゃ簡単に男に靡かねえ訳だ…)
少しの嫉妬心は抑えきれずに皮肉っぽく零し
「はははっ…」
少し困ったように笑う真美の頭をアイスピックの持ち手でコツンと小突く
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ひなえ(プロフ) - みぃさん» はじめまして！ありがとうございます！ＢはＡ、Ｃとは違い報われなかった片思いを引きずっているちょっと影がある女性として書いていますので、喜んで頂けたのなら幸いです😆 (12月30日 6時) (
レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - の、野田の兄貴が...めっちゃいい！ なんかちょっと切なくてめっちゃ好きです〜！！ (12月30日 3時) (レス) @page29 id: 8a88aac5da (このIDを非表示/違反報告)
ひなえ(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます！私の一番の推しは一条の兄貴です😊産後にバグ大を知ったキッカケでもありましたので☺️ (12月14日 21時) (レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 新作おめでとうございます！以前から気になっていたのですがひなえ様の推しキャラって誰なんでしょうか？😌 (12月14日 21時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなえ | 作成日時：2023年11月28日 1時
