（Ｂ）〜見知らぬ影〜 （初！）野田 ページ26
野田「…」
(ずっと無言やん…)
明らかにサイズの合わないブカブカな、そして天羽組の中で強いて言うのであれば小林が着そうな…つまり決して野田の趣味ではないであろう男物の服に袖を通している野田は、無言のまま手元にあるアイスピックをひたすら弄っている。
ことの発端はほんの１時間前…
女性「きゃあっ！」
男「うわっ！！」
野田「何してくれとんじゃ頓痴気ぃい！」
その日、野田はたまには電車でと出掛けた日の帰り道に歩いていると、通りすがりのトラックが前日に溜まった水溜りの水を巻き上げ、野田は躱そうとするも他にも通行人が居たため思うように動けずモロに泥水を被せられてしまったのだ。
当然野田以外にも被害者はおり、その場で大ブーイングが起こるがトラックの運転手は結構な音量で音楽をかけているらしく、気付くともなく走り去って行った。
野田「腐れ運転手が…野田神はお怒りだ。撮って会社に連絡してやる野田」
「あら、野田の兄貴？」
野田「ああん…？なんだ真美か」
そこにヨガかジム帰りなのだろう、スポーツウェア姿の真美が立っていたのだ。
野田(…何で何も羽織っとらんのじゃ)
正直に言えば、スポーツウェアは伸縮性はあるが見た目上はピッタリなサイズ設計なので身体のラインが丸わかりな上に運動後故に首筋で光る汗、そして少し乱れて肌に張り付いた髪に少し紅潮した顔…あまり直視できるものではない。
「なんだって……てか何でそんなに濡れてるんです？」
野田が普段から真美を「乳飲み子」呼ばわりしているだけあって、そんな意識をされているとは夢にも思わない真美が気にせず声を掛ける。
野田「外まで聞こえるほど爆音で走っとったトラックに掛けられたんじゃ、俺以外にも被害者多数おる」
「あー……そういうことですか…。」
真美は近くの大きな水たまりをチラリと見ながら眉根を寄せる。
野田「ナンバーは抑えたから会社に連絡してやる野田」
(完全運転手が悪いけど…運転手、相手が悪かったな…)
「それはとても素晴らしいと思いますけど…兄貴、ずっとそのままだと風邪ひきますよ」
野田「馬鹿言え、この野田神が風邪なんぞ……ぶぇっきし！」
「…野田の兄貴…」
野田「…」
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ひなえ(プロフ) - みぃさん» はじめまして！ありがとうございます！ＢはＡ、Ｃとは違い報われなかった片思いを引きずっているちょっと影がある女性として書いていますので、喜んで頂けたのなら幸いです😆 (12月30日 6時) (
レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - の、野田の兄貴が...めっちゃいい！ なんかちょっと切なくてめっちゃ好きです〜！！ (12月30日 3時) (レス) @page29 id: 8a88aac5da (このIDを非表示/違反報告)
ひなえ(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます！私の一番の推しは一条の兄貴です😊産後にバグ大を知ったキッカケでもありましたので☺️ (12月14日 21時) (レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 新作おめでとうございます！以前から気になっていたのですがひなえ様の推しキャラって誰なんでしょうか？😌 (12月14日 21時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなえ | 作成日時：2023年11月28日 1時
