２ ページ49
そして和中の姿が見えなくなった頃、華恋が辿り着いた先で葵をベビーカーから抱き上げた瞬間だった
男「おっしゃあ！」
「きゃっ！！？」
何者かが突然建物の影から現れ、華恋にタックルすると華恋の手の力が緩んだ。
ぶつかった男は子供を抱えたまま倒れゆく華恋を無視してそのまま走り去り、遅れて飛び出してきたらしい男が華恋に抱きかかえていた葵を取り上げた
葵「うわああぁぁんっ！」
「だめっ…！葵っ…！！」
男２「黙れガキ！騒ぐんじゃねえ！」
そう怒鳴るが、０歳が言葉をハッキリと理解できるわけがない。
そして親でもない、全く知りもしない人間に母親を突き飛ばされて、その上知らない人間に抱きかかえて走られる状況に泣かないわけがない。
葵「うわああぁぁっ！！」
男２「こんのガキッ！」
突然見知らぬ男に抱かれて泣き叫ぶ葵の口を男は手で塞ぐ
その次の瞬間だった
和中「かあぁぁぁっ！」
音よりも速いのではないか？と錯覚するほどの速度で黒い何かが男の後頭部にめり込む勢いでクリーンヒットしたのだ
男２「おごおぉ！？」
それにより一瞬足をもつれさせ、その隙をついて和中がとんでもない速度で男に一気に距離を詰め、葵を奪還する
父親の顔と温もりに安心したのか、葵は泣きながら和中にしがみついた
和中「
そう言って葵に声を掛けて落ち着かせる。
和中「華恋…すまないが、葵を連れて離れていてくれ」
「…は、はい…」
駆け寄ってきた華恋に娘を託し、絶対零度の視線で男達を見やる
家に居るときは温厚そのもので、口数は少ないが優しい和中の初めて見せる気迫に華恋は息を飲み、しゃくりあげて指をしゃぶる娘を抱えたまま華恋はその場を走り去る
先程の黒い物体はコーヒー缶だったようで、あまりの勢いで投げられたからか、中身を吹き出しながらコロンと足元へと転がった。
しかし、和中はそんなものを気にする素振りも見せない
男１「な、なんだお前…！？」
和中「俺は今しがたお前たちの攫おうとした子の父親だ…」
和中はそう言うと刀に手を添えた
それを見た男達の顔は途端に真っ青になる
男２「ほ、本物の刀…！？」
男１「ま、待ってくれ…！」
男２「俺達は金が欲しくて…子供の臓器や眼球は高値で売れるって聞いて…それで…！」
３ （最後に少し作者より）→←〜帰り道〜 （楓様リク）（Ａ）
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
虹(プロフ) - 最高です！残りのリクエスト作品も楽しみに待ってます🎵 (2023年2月4日 17時) (
レス) id: 98cf45a8ee (このIDを非表示/違反報告)
里奈 - わかりました！楽しみに待っています(`･ω･´)b (2023年2月1日 7時) (レス) id: c710d5b64e (このIDを非表示/違反報告)
ひなえ(プロフ) - 里奈さん» リクエスト確立した順なので、里奈様が先ですが、その前の方が沢山いらっしゃるのでお時間掛かってしまいます…😣申し訳ないです (2023年2月1日 7時) (レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
里奈 - リクエスト順は悠様と私どちらが先になりますか？ (2023年2月1日 7時) (レス) id: c710d5b64e (このIDを非表示/違反報告)
里奈 - 城ヶ崎と幹部全員の登場お願いします。 (2023年2月1日 7時) (レス) id: c710d5b64e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひなえ | 作成日時：2023年1月9日 3時
