〜風邪ひいた〜 一条夢 （Ａ） ページ20
それは冬のよく晴れた日、一条と華恋の暮らす家の寝室は、珍しく昼間だというのに雨戸が閉められており、薄暗く、ベット脇に置かれたスマホが通知を知らせてピカピカと光っている。
一条「華恋…ってまだ寝てるか…？」
一条はリビングからそっとドアを開けると、華恋にゆっくりと近付き捲れている布団を掛けようとすると、華恋の瞳から一筋の涙が伝っている事に気が付いた。
一条(これは心配だ…起こすか…)
それを見た一条は華恋に手を伸ばし、優しく揺すると華恋は目を覚ました
「ん…あ…康明さん…」
一条「悪い、泣いてたから心配になった。怖い夢でも見たか？」
「え…？あ…本当だ…。ゲホッ…ゲホッ…すみません。何かあまり覚えてないんですけど…凄く懐かしい夢を見てた気がします…」
一条「そうか…」
起きて早々にゴホゴホと咳き込む華恋の背中を撫でつつ、一条は体温計を手渡してベット脇に腰掛けた
「康明さん…ゲホッ…うつっちゃいます…」
一条「気にすんな 治すことだけ 考えろ」
華恋としては、何よりもうつしてしまうことが気になって仕方が無いが一条はマスクしてるから大丈夫だ、と言い足して隣に座る。
やがて体温計が鳴り、一条はそれを見て少し眉根を寄せる
一条「38.2か…昨日よりは引いてるが、まだ高いな…」
どこか不安そうな表情で華恋の頭を優しく撫でれば、華恋は心地良さそうに目を細めた。
一条「明日になっても引いてなかったら闇医者…だな。お粥とスープ作ったんだが、食べれそうか？」
「はい」
一条が御盆に置かれたお粥をそっと華恋に差し出す。
「わぁ、ありがとうございます…いただきます」
それは華恋が幼い頃具合が悪い時に食べていたという卵粥と、キャベツとチーズのミルクスープで、その優しい味にふにゃっと力なく笑い、そんな華恋を見て一条は少しだけ安心したように笑う。
一条「お…？」
突然、一条のスマホが鳴り、電話に出た一条は一度その場を離れて、電話を終えると部屋に戻って来た。
一条「悪い、急遽仕事が入った。少し出てくる」
「え…はい…」
体が弱っていると心も弱る、というのは本当なのだろう、華恋が珍しく少し寂しそうな、不安そうな顔をした。
一条は不安にさせまいと何も言わないが、わざわざ一条を呼ぶということは、大方鉄火場への呼び出しだろうことは安易に想像がつくからだ。
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虹(プロフ) - 最高です！残りのリクエスト作品も楽しみに待ってます🎵 (2023年2月4日 17時) (
レス) id: 98cf45a8ee (このIDを非表示/違反報告)
里奈 - わかりました！楽しみに待っています(`･ω･´)b (2023年2月1日 7時) (レス) id: c710d5b64e (このIDを非表示/違反報告)
ひなえ(プロフ) - 里奈さん» リクエスト確立した順なので、里奈様が先ですが、その前の方が沢山いらっしゃるのでお時間掛かってしまいます…😣申し訳ないです (2023年2月1日 7時) (レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
里奈 - リクエスト順は悠様と私どちらが先になりますか？ (2023年2月1日 7時) (レス) id: c710d5b64e (このIDを非表示/違反報告)
里奈 - 城ヶ崎と幹部全員の登場お願いします。 (2023年2月1日 7時) (レス) id: c710d5b64e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなえ | 作成日時：2023年1月9日 3時
