〜素直になれなくて〜 海瀬 （ゆず様リク） ページ10
「ちょっ…久我くん！どうしたんですか！？その怪我！」
久我「ん？あぁ…海瀬のバ…否兄貴と殴り合った」
「殴っ…！？」
(え？バ？)
それは日下の親父の車が盗難にあい、車を取り戻した上で犯人は消せ…というなんとも無茶振りな命令が若衆達に下った後のことだった。
海瀬が久我に「お前がやれ」と声を掛けた事で「何で俺単体なんすか？」と返した事により揉め事に発展…殴り合いになったのだそうだ
「めっちゃ痛そうじゃないですか…」
Aは黙って救急箱を取り出して、久我の頬を手当していた
久我「悪ぃな、ありがとよ。…ん？」
「どうかしました？」
久我が何か殺気にも似た気配を感じて、ふと扉の外に目をやると、確かにそこに居た筈の影はサッと隠れるように姿を消す
？？(だーっ！クソが！)
久我「……」
「久我くん？」
久我「何か…」
久我が扉の外に向かって何かを言いかけた瞬間、反対側からやって来た一条が声を掛ける
一条「虎徹、親父の車を取り返すの…行くんだろ？」
久我「一条の兄貴…。悪いなA、そういうわけだから行ってくるわ」
「気を付けてくださいね」
久我は一条と何かを話しながら屋上へとタバコを吸いに歩いていく
(久我くん…最近ずっと働き詰め…。少し前は相良の兄貴とも揉めたらしいし…大丈夫かな…)
Aはそんなことを考えながらシノギの書類をまとめ始める。すると何処か躊躇いのある足取りで海瀬が部屋へと入ってきた。
「あ…海瀬の兄貴…！」
(うわっ…かなり酷い怪我…！)
顔中についた拳の跡から久我と海瀬の殴り合いが如何に凄まじいものだったのかが伝わってくる。
Aから見た海背は４代目の親父が存命のときはまさに任侠に生きる先輩だった。
強面だが心優しく、人の為に本気で怒ったり悲しんだりする人物だった。それはカタギだけでなくA等舎弟にも同じだった。
そんな海瀬にAもかつては憧れていたのだが…
海瀬「…救急箱取りに来たんだよ」
今やAや久我を見る目にかつてのような優しさは無いように見える。特に久我に対しては直接ぶつかっているからなのか当たりがきつい。
「あの…海瀬の兄貴…」
かつての海瀬に戻って欲しくて声を掛ける
海瀬「あぁ？」
「あの、お願いですからもう汚いシノギはやめてください…」
海瀬「チッ…おめーもか。久我の野郎にも言ったばっかだ！俺は指図は受けねえ！」
海瀬はそう啖呵を切ると、Aが手にしていた乱暴に救急箱を奪い取る
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひなえ(プロフ) - 蘭さん» 喜んで頂けて良かったです！またお願い致します😆 (2023年1月9日 8時) (
レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - ありがとうございました!(^^)!本当に素晴らしいお話にしてくれて感激です！これからもこの作品を応援していきます！またリクエスト募集の時はよろしくお願いいたします！ (2023年1月9日 6時) (レス) @page50 id: e96f393873 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 本当ですか！ありがとうございます、それでは楽しみに待っています！ (2023年1月8日 6時) (レス) id: 8aedf850ca (このIDを非表示/違反報告)
ひなえ(プロフ) - 蘭さん» ギリギリこちらに入りますので大丈夫ですよ😄 (2023年1月8日 6時) (レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 出来ることなら私のリクエスト作品をこの6作目に載せることは出来ますか？更新が楽しみで待ち遠しいです！無理なら大丈夫です💦あっ、急かしているつもりは一切ありませんので💦 (2023年1月8日 6時) (レス) id: 8aedf850ca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひなえ | 作成日時：2022年12月18日 19時
