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どうしても城戸さんとAさんの距離よりも俺とAさんの距離の方が遠い…それが歯痒かった。
そんな風に思いながらも、何も出来んと過ごし、いよいよAさんと城戸さんが卒業式を迎えてしもうたんや。
式の後、俺は気になってAさんのいる教室まで向かった。
浅倉(城戸さんはさっき女に屋上に呼び出されたらしいけど…Aさんは？)
すると教室から話し声が聞こえてきて、その内容に俺は思わず身を隠す。
男子生徒「俺はずっと前からお前が好きやった…俺と付き合うてくれ。」
浅倉(こ、告白！？)
お世辞やない、Aさんはホンマに綺麗な人やからモテるんやろうな、とはなんとなくわかっとった。
せやけど男は顔は決して悪くはない、喧嘩はしなさそうな優男やった。
浅倉(そういう男のほうが好きなんか…？)
俺が不安で胸が押しつぶされそうになっていると…
「私はー…」
キーンコーンカーンコーン…
話している途中、無情にも学校のチャイムが鳴り響き、何を言うてるのか聞き取れへんかった。
そしてその後、告白していた男が教室から出ていった。一人で出ていったあたり…返事はNOやったんやろうか？俺はその後そっと顔を出した。
浅倉「Aさん」
「わっ…！浅倉くん！いつからおったん？」
浅倉「…」
「あー…もしかして、見てたん？」
悟ったように、少し気まずそうにAさんが聞く。
浅倉「…偶然…すみません。あの、返事って…」
「断ったよ。」
その言葉は願ってもない言葉やった。
浅倉「…それは…城戸さんが好きだから…ですか？」
俺はどうしちまったんや。気が付けば口をついて言葉がポロリと漏れとった。驚いた顔になったAさんはフッと笑って
「違うよ」
と言った。俺は一安心したが、それだけで終わるなんて出来んかった。
浅倉(こんな突っ込んだこと聞いたら…もう後戻りなんかでけへん！)
俺はAさんに歩み寄って手を握った。
「あっ…浅倉くん！？」
そら可愛い年下としか思ってへんかったやろうし、驚くんも無理ないわな。せやけど…
浅倉「俺は城戸さんにタイマンで負けたし、年下やから頼りないかもしれんけど…それでも俺は、初めて会ったときからAさんが好きやった…もし何かあったら必ず俺が守ります！」
「あ、浅倉くん…」
浅倉「浅倉やなくて、城戸さんの時みたく潤て呼んでください…俺は本気ですよ、Aさん」
…てのは嘘や、俺だけを名前で呼んでくださいよ…ね？Aさん。
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ひなえ(プロフ) - 蘭さん» 喜んで頂けて良かったです！またお願い致します😆 (2023年1月9日 8時) (
レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - ありがとうございました!(^^)!本当に素晴らしいお話にしてくれて感激です！これからもこの作品を応援していきます！またリクエスト募集の時はよろしくお願いいたします！ (2023年1月9日 6時) (レス) @page50 id: e96f393873 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 本当ですか！ありがとうございます、それでは楽しみに待っています！ (2023年1月8日 6時) (レス) id: 8aedf850ca (このIDを非表示/違反報告)
ひなえ(プロフ) - 蘭さん» ギリギリこちらに入りますので大丈夫ですよ😄 (2023年1月8日 6時) (レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 出来ることなら私のリクエスト作品をこの6作目に載せることは出来ますか？更新が楽しみで待ち遠しいです！無理なら大丈夫です💦あっ、急かしているつもりは一切ありませんので💦 (2023年1月8日 6時) (レス) id: 8aedf850ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなえ | 作成日時：2022年12月18日 19時
