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そう軽口を叩く二人は、とても仲良さそうに笑い合う。
浅倉「…お二人は付き合っとるんですか？」
城戸/A「！？」
俺は気が付けばそんなことを口走っとった。
二人はその質問に驚いとった。図星なんかと思ったが、Aさんは可笑しそうに声を上げて笑った。
浅倉「？」
「そんなんちゃうよ〜ただの幼馴染や」
浅倉「そ、そうなんですか」
俺はその言葉に何処かホッとした。そん時気付いたんや…これが一目惚れいうやつなんやって。
それに気付いたその時が夕方でホンマに助かった
城戸「なんや浅倉…お前顔真っ赤やで」
浅倉「…夕陽のせいでそう見えとるだけですよ」
顔が赤くても、全部日差しのせいにしたらええ。まさかその日会ったばかりの城戸さんに、初対面のAさんに一目惚れした…なんて言えるわけない。
その日を堺に目が合えば、Aさんは毎回先に笑い掛けてくれた。その無邪気さに俺は困惑した。
そして気が付けば俺は城戸さんと、Aさんと次第に一緒に過ごす仲になっとった。俺の高校生活はものすごく充実しとった。せやけど…
城戸「俺はなんて幸せもんなんやぁ…」
浅倉「美味しいです…」
城戸「せやろぉ？Aの焼いたクッキーめっちゃ美味いねん。菓子だけじゃなく飯もうまいんやで。沢山あるからいっぱい食べや」
「なんでアンタが誇らしげやねん！私の台詞やろそれ！」
城戸「そう怒らんと、食べや」
「んっ」
城戸さんがAさんの口元にクッキーを運んで食べさせて黙らせた。まぁつまり…そんなつもりなくても「あーん」しとる訳や。
城戸さんとAさんのやり取りを見ていると胸が苦しかった。いくら幼馴染だからって距離近すぎやろ。
城戸「はっはっはっ！浅倉お前めっちゃ食うやん！」
「おぉ…お腹すいてたんか？そんな慌てて食わんでも沢山あるで？」
俺は柄にもなく用意された飲み物も飲まずにサクサクとクッキーを食べとった。すごく優しい味やった。
そして城戸さんが昔からこの味を知っていることが羨ましかった。…嗚呼、俺嫉妬しとるんやな。
時に俺達とつるんどるせいで、俺達に喧嘩で負けた事を恨んどった他校の奴らがAさんに手を出そうとしたこともあった。俺が手を出すより先に城戸さんがそれはもうキレて殴り倒しとった。その時Aさんは安心した顔しとった。
…俺が思うに城戸さんは自分でも気付いてへんだけで、きっと…。
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ひなえ(プロフ) - 蘭さん» 喜んで頂けて良かったです！またお願い致します😆 (2023年1月9日 8時) (
レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - ありがとうございました!(^^)!本当に素晴らしいお話にしてくれて感激です！これからもこの作品を応援していきます！またリクエスト募集の時はよろしくお願いいたします！ (2023年1月9日 6時) (レス) @page50 id: e96f393873 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 本当ですか！ありがとうございます、それでは楽しみに待っています！ (2023年1月8日 6時) (レス) id: 8aedf850ca (このIDを非表示/違反報告)
ひなえ(プロフ) - 蘭さん» ギリギリこちらに入りますので大丈夫ですよ😄 (2023年1月8日 6時) (レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 出来ることなら私のリクエスト作品をこの6作目に載せることは出来ますか？更新が楽しみで待ち遠しいです！無理なら大丈夫です💦あっ、急かしているつもりは一切ありませんので💦 (2023年1月8日 6時) (レス) id: 8aedf850ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなえ | 作成日時：2022年12月18日 19時
