２ ページ46
？？「まあまあ、落ち着いてよ幸輔兄さん。こんなでも一応戦力だよ」
それを諌めたのは赤い服を着たよく似た顔の男だった。苛立った様子の幸輔、と呼ばれた男とは真逆に男はヘラヘラと笑い、華恋から取り上げたスマホで高城へと電話をかける。
秋元「高城さん、スマホ鳴ってますよ」
高城「誰だ？…って華恋じゃねえか」
手入れしていたチャカをテーブルに置くと、スマホを手に取って電話に出た。
高城「どうした？華恋…」
？？「残念華恋ちゃんじゃありませーん」
高城「誰だてめぇ…！？」
画面に出ていた恋人の名前とは違い、聞き覚えのない声である事に高城は当然眉根を寄せる。
？？「近くに秋もっちゃんいるー？スピーカーにしてよ」
高城「…？」
この飄々とした態度、怒鳴っても無意味と悟った高城は一先ずスピーカーへと切り替える。
？？「あー秋もっちゃーん、聞こえるー？」
秋元「…あ？コイツ…」
高城「知ってんのか？秋元」
秋元「高城さん…こいつ、幸輔の双子の弟の慎輔ッスよ」
高城「幸輔…！？前に俺達に喧嘩売ってきた連中の上の人間か…」
実は現在、高城と秋元はとある半グレ組織と喧嘩状態にあった。その喧嘩状態であるボスは双子であり、秋元の昔の知人(仲は悪かったが)だったのだ。
秋元「つーか、なんでお前華恋ちゃんのスマホ持ってんの？変態なの？」
慎輔「変態だなんて酷いなぁ、ねぇ秋もっちゃん…そんな酷い事言うと…君らの彼女ちゃん達、殺しちゃうよ？」
秋元「…は？」
高城「なんだとテメェ…！」
幸輔「変われ慎輔。俺が話す。」
幸輔がそう言って慎輔からスマホをひったくると、双子の兄である幸輔が二人に話し始める。
幸輔「高城、秋元…お前らの女はこっちで預かってる。なぁに…まだ殺しゃしねぇ。返してほしけりゃ二人で俺達のアジトに来な。」
高城「どういうつもりだてめぇ…！」
慎輔「この間僕達の下の人間を可愛がってくれたらしいじゃん…。そのほんのお礼だよ。」
高城「ふざけやがって…！どこにいんだこの野郎」
幸輔「志正町の外れにある雑居ビルだ…助けたけりゃ来るんだな。…お？」
秋元/高城「？」
幸輔「おいおい…写真じゃピンボケしてやがったから気付かなかったが…実物見たらどっちもいい女じゃねえか。」
高城「なっ…！？ふざけんじゃねえ！二人は返してもらうからな！」
キレた高城は通話を切る。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひなえ(プロフ) - 蘭さん» 喜んで頂けて良かったです！またお願い致します😆 (2023年1月9日 8時) (
レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - ありがとうございました!(^^)!本当に素晴らしいお話にしてくれて感激です！これからもこの作品を応援していきます！またリクエスト募集の時はよろしくお願いいたします！ (2023年1月9日 6時) (レス) @page50 id: e96f393873 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 本当ですか！ありがとうございます、それでは楽しみに待っています！ (2023年1月8日 6時) (レス) id: 8aedf850ca (このIDを非表示/違反報告)
ひなえ(プロフ) - 蘭さん» ギリギリこちらに入りますので大丈夫ですよ😄 (2023年1月8日 6時) (レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 出来ることなら私のリクエスト作品をこの6作目に載せることは出来ますか？更新が楽しみで待ち遠しいです！無理なら大丈夫です💦あっ、急かしているつもりは一切ありませんので💦 (2023年1月8日 6時) (レス) id: 8aedf850ca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひなえ | 作成日時：2022年12月18日 19時
