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増してやこのような夜更けに女性が一人、それも路地、危ないことこの上ない。
「この猫ちゃんを濡らすのも嫌ですし、かといって傘を置いて帰るわけにも行かないし、ならやむのを待とうかと思って」
猫を雨から守るために一緒に傘に入れて、雨がやむのを待つ、というのだから相良は呆気に取られる。
そしていつもならば、仮にそんな人間がいても女だろうと放っておくのだが、何故だかそうは出来なかった。
相良(こんだけ可愛い顔してりゃ…野郎ならほっとく奴の方が少ねえだろうが…危機感も自覚もねぇのかこの女…)
再度猫を穏やかな表情で撫でる女性を見て、冷たい雨風が気温を下げているにも関わらず、顔に熱が集まるのを誤魔化すかのように大きなため息をついた。
相良「……けっ…」
「…」
相良はくるりと踵を返して足早にその場を立ち去った。
…と思った。しかし、相良はブランケットと傘をもう一本片手にその場へと戻ってきたのだ。
相良「おい」
「え、帰られたんじゃ…」
相良「要は猫が濡れなきゃ良いんだろうが」
そう言うと相良はもう一本の傘を猫の段ボールに掛け、ブランケットを猫の入れられている段ボールに入れて猫が寒くないように、とポケットからカイロを取り出してブランケットの裏側へと取り付ける。
「…！」
相良「…何見てんだよ」
「…ありがとうございます、お優しいんですね」
相良「はぁっ…！？何言ってんだてめぇ」
言った直後「しまった！」と思ったが、言ってしまったものは取り返しがつかない。
照れや恥ずかしさとはいえ初対面の女性相手に、こんなことを言っては嫌われるかもしれない。
ただでさえ無法者なのだから怖がらせているかもしれないというのに…。
そう考えた相良は赤くなりながらも恐る恐る顔をあげると、先程より更に驚いた。
なんとその女性は穏やかな表情で、先程より柔らかく笑っていたのだから。
「猫、お好きなんですか？」
相良「…別に嫌いではねえよ。」
その視線に耐えきれず目を逸らしながら、ボヤくように答える。
相良「この辺りは治安が悪い。さっさと帰れ」
「あの…」
相良「あ？」
「明日１８時頃、この子に、会いに来てくれますか？」
相良「はぁ…？」
なんでそんな面倒なことを、そう言いかけたが
「この子の里親を探すのを手伝って頂きたいんです」
相良「……気が向いたらな。」
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ひなえ(プロフ) - 蘭さん» 喜んで頂けて良かったです！またお願い致します😆 (2023年1月9日 8時) (
レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - ありがとうございました!(^^)!本当に素晴らしいお話にしてくれて感激です！これからもこの作品を応援していきます！またリクエスト募集の時はよろしくお願いいたします！ (2023年1月9日 6時) (レス) @page50 id: e96f393873 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 本当ですか！ありがとうございます、それでは楽しみに待っています！ (2023年1月8日 6時) (レス) id: 8aedf850ca (このIDを非表示/違反報告)
ひなえ(プロフ) - 蘭さん» ギリギリこちらに入りますので大丈夫ですよ😄 (2023年1月8日 6時) (レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 出来ることなら私のリクエスト作品をこの6作目に載せることは出来ますか？更新が楽しみで待ち遠しいです！無理なら大丈夫です💦あっ、急かしているつもりは一切ありませんので💦 (2023年1月8日 6時) (レス) id: 8aedf850ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなえ | 作成日時：2022年12月18日 19時
