２ ページ3
本来なら逃げ出すには絶好のチャンスだ。
しかし、Aには不思議とそんな気持ちが起こらなかった。ブラック企業で働いていたAにとって時折何かの計算をしている彼等の手伝いをすれば、秋元や高城、その仲間達も嬉しそうにしてくれた。
(…会社に居たら成功しても「当たり前」か「部下の手柄は俺の手柄」だったなぁ…。)
そんなことを思い浮かべてはいたが、過ごしていくうちにこの生活も悪くないかもしれない…。そう思うようになっていた。そして気が付かないうちに
(二人共…早く戻ってこないかな…)
そんなことを考えるようになっていた。
そして念の為にと秋元がひっそりAにつけておいた発信機はアジトから一向に動くことのない事に、敵対者を前にしてチェックしながら微笑んでいた。
敵「何ニヤついてやがる！」
秋元「おおっと！あっぶねぇ！」
秋元は振り下ろされた鉄パイプを紙一重で躱す。
高城「秋元、何見てんだ戦闘中に」
秋元「かわい子ちゃんの安否確認してましたぁ」
敵「くたばれ！秋元ぉ！」
秋元「おっと…かわい子ちゃん待たせてるから、さっさと死んでね。ボンボヤージ」
高城「Aか…そうだな。待たせてる以上早くしねぇとな」
秋元は容赦なく引き金を引き、高城はナイフで喉元を斬り裂く。片が付いた後バイクでアジトへと帰りながら高城は話し始める。
高城「なぁ秋元、そういえばあいつ、よくあそこで野良猫に会ってたよな」
秋元「そうっすね。」
高城「…たまには会わせに行かせてやるか？」
秋元「おぉっ…高城さんやっさしー！どういう風の吹き回しですか？」
高城「振り落とすぞてめぇ」
そんな何気ない会話をホームレスに聞かれていたことが悲劇を呼ぶとは思いもしなかった。
その翌日、高城は早速Aにたまの息抜きとしてキチンと戻るなら一人で外出してきていい。と持ち掛けた。
「え…良いんですか？」
秋元「うん。ただし、ちゃんと戻ってきてね。」
「わかりました！」
そしてAは久しぶりの外出にウキウキしながら路地裏の猫に会いに行き、その後その足でデパートに高城の好きそうなお肉類を買いに行こうと近道の路地裏を歩いていると…
横矢「おーっと…大人しくしろよ。死にたくなかったらなぁ！」
「むうぅっ！！？」
何者かにハンカチで口元を覆われ、そのままAの意識は下へと落ちていった。
そしてその少しあと…高城のスマホに一本の電話が入る。
高城「誰だてめぇ…？」
３→←〜火薬の香り〜高城/秋元（蘭様リク）※４のもっち様リクの続編になります
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひなえ(プロフ) - 蘭さん» 喜んで頂けて良かったです！またお願い致します😆 (2023年1月9日 8時) (
レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - ありがとうございました!(^^)!本当に素晴らしいお話にしてくれて感激です！これからもこの作品を応援していきます！またリクエスト募集の時はよろしくお願いいたします！ (2023年1月9日 6時) (レス) @page50 id: e96f393873 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 本当ですか！ありがとうございます、それでは楽しみに待っています！ (2023年1月8日 6時) (レス) id: 8aedf850ca (このIDを非表示/違反報告)
ひなえ(プロフ) - 蘭さん» ギリギリこちらに入りますので大丈夫ですよ😄 (2023年1月8日 6時) (レス) id: a16a1e4961 (このIDを非表示/違反報告)
蘭 - 出来ることなら私のリクエスト作品をこの6作目に載せることは出来ますか？更新が楽しみで待ち遠しいです！無理なら大丈夫です💦あっ、急かしているつもりは一切ありませんので💦 (2023年1月8日 6時) (レス) id: 8aedf850ca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひなえ | 作成日時：2022年12月18日 19時
