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「ありがとうございました」
読経と焼香を終え、参列者に礼を言って茶菓子を渡し、大体が解散したあと、二人は元来た道を引き返していた。
Aの元気がなくては二人の間に会話が少ない。一条はAといる際に無言なのが苦痛なわけでは無いが、彼女の元気のない表情を見て見ぬふりは出来なかった。
一条「…悪いことではねえけどな、そんなに落ち込んでたら源十郎さんも落ち着いて眠ってられねえだろ。」
溜息を吐き出しながら、しかしそれとは裏腹に優しげな声と顔で「な?」と諭すように話し掛ければAは「はいっ」と微笑んだ。
一条(よし、いつものAに戻ったな。)
「康明さん、帰ったら稽古つけて頂けますか?」
一条「おういいぞ みっちり稽古 つけてやる」
「お…お手柔らかにお願いします」
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作者名:ひなえ | 作成日時:2022年10月31日 0時