ヒューマンバグ大学短編集４！ (ページ21)

今日:14 hit、昨日:36 hit、合計:34,507 hit

最後ですページ21

あの強盗の件があって以来、何があったのか城ヶ崎がAを気に入ったんだって。
だからしばらくAを事務所に置くことにしたって…。

城ヶ崎「A、お前は大人しく事務所にいるんだ。いいな？」

「？はい」

とか言ってさ。やたらAに甘いの本人以外皆気付いてるのに。

小湊(うーん…おかしいなあ、Aをいじめたやつは殺したのにまだモヤモヤする。)

破亜裂火の秋元なんて特に積極的にAに絡むようになったし、設楽とは話しやすいとかでよく話してる。
いつの間にかAは組織内で秘書みたいな仕事を任されるようになってた。

近くに居れて嬉しいんだけど、なんかそれでもモヤモヤした。さっきも歳が近いとかで、仲良くなった神原と楽しそうにしてたのがどうにも気に入らなかった。

だからちょっと邪魔しちゃった。

小湊「ねえA、ちょっと来て？」

「？なんですか？」

僕はAの腕を引っ張って人気のない方へ連れ込んだ。

「え、と圭一さん？どうし…」

小湊「僕ね、君が近くにいてくれるとすごく嬉しいんだ」

「えっ…どうしたんですか急に〜…！はずかしい〜」

照れたような顔で笑うAを見て僕は初めて(可愛い)って思ったんだ。

小湊「でもね、他の男とあんまり仲良くされると嫌なんだよね。そもそも羅威刃の中でAと最初に出会ったのは僕だし。」

「…えっ……えっと…それって…？？」

小湊「こんな気持ち初めてなんだ…。他のやつとあんまり仲良くしないでよ」

「！？」

Aは顔を赤くした。本当に面白いなあ。Aは悪い奴や嫌な奴をやっつけた後にくる高揚感とは違う楽しさをたくさんくれる。
嗚呼そっか…これが恋するってことなんだ。恋って夢物語じゃないんだね。

小湊「僕ね、Aのこと好きみたいなんだ。誰にも渡したくない。」

「…へっ…！？」

更に顔が赤くなるAは本当に可愛い。食べちゃいたい可愛さってこういうことなのかなあ？

僕は片手でAの腰にそっと手を回した。本当、両腕が無いことが悔やまれるよ。両腕があれば思い切り抱き締められるのに。

小湊「で、返事は…勿論、決まってるよね？」

「NO」なんて認めないよ？

作者より

長い！そして酷い文章…！すみません…！