ヒューマンバグ大学短編集４！ (ページ15)

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俺の顔に熱が集まってくるのが分かる。

「ありがとうございます…」

いつもなら邪魔が入ってこんなに長くこいつと話せることは早々ねえんだ。
なら今伝えるしかねえだろうが！俺は意を決した。

北岡「さ俺はお前のことをよく知らねえ。だから、これからもっとよく知っていきたいんだよ。」

「…私を、ですか？どうしてそこまで…」

北岡「…本気で好きになっちまったんだよ…。俺は兄貴達みたいに強くねえけど…、誰よりお前のことを大事になら出来る。だから…その…付き合ってくれねえか…？」

「…っ…」

沈黙がすげえ永く感じた。永遠に続くのかと思えるほど。

北岡(うおぉ…！？なんで無言なんだ…！？)

「…本気、ですか？」

北岡「冗談でこんな事言うかよ…！」

「…お互いいつ死ぬ身かわからないのに、それでも…私で良いんですか？」

北岡「もし二人揃って危なくなったら、お前速いからお前だけでも逃げて生きろよ。」

「…！」

北岡「俺だって時間稼ぎ程度なら出来る。それぐらいの覚悟の上だ。」

Aは驚いた様子を隠せていない。

「…よ、よろしくお願いします…」

北岡「…マジでか？」

「…はい」

北岡「ぃよっしゃあああ！！」

「こ、声がでかいですよ！何時だと思って…！」

北岡の絶叫が外まで響き、事務所の前を通りがかったらしい小林により後日

小林「確か昨日A残業してたよな？でも北岡の声が聞こえてきたんだけど…。お前ら事務所であんな時間に何してたんだよ」

北岡/A(一番バレたくない人にバレてる…！)

そう尋問されるのはまた別の話。