ヒューマンバグ大学短編集！

続きです ページ37

「おはようございます」

一同「おーす…。」

チラリと視線をやるとなんてこともない顔をしたAが珈琲を淹れに近くにやって来た。

久我「おう、おはよう…」

目を合わせられずに、何故だか震える手でカップを握る。あまりに震えていたためか思わず手を滑らせ、珈琲の入ったカップを落としてしまった。

久我「あ」

パリーンッ！と音を立ててカップが割れ、中身の珈琲が飛び散る。慌てて久我は破片を回収する。

久我「やっべ…！！」
久我(〜っ情けねぇ…！)

「えっ…！？あ、兄貴大丈夫ですか…？」

驚いた顔をして布巾を手に取り走ってくると、Aは破片を一緒に拾いはじめた。

久我「悪ぃ…片付けは自分で…」

目を合わせられずに、そう言いながら破片を拾い集めていると、ふとAと手が触れ合ってしまった。

久我/A「！！」

「す、すみません…」

久我「あ、いや…」

更に気まずくなり、お互いに視線を下に落とす。
久我は昨日から続くのモヤモヤよりも緊張が勝り、ぼんやりとした頭が一気に冴える。

久我(寝不足は本当に毒だな…)

ふと顔を上げるとニヤケ顔の一条が久我に向かって口パクで「お幸せに」と言い、ふざけて両手でハートを作っていた。

久我(…はぁ！？何言ってんすか兄貴！？)

〜おまけ〜

瓜生「おー偶然だなAちゃん。」

「こんにちは瓜生さん…買い出しですか？」

瓜生「あぁ。メロンパンの材料切らしちまってな」

「そうなんですか…？ちょうど買いに行こうとしてたところなんです。」

瓜生「なら焼き立てを食べてみてよ。少し待っててくれりゃ作れるんだが…時間はあるかい？」

「はい、ありますよ。」

そうして歩いているところを久我と犬飼に見られていたのだった。


〜おまけ２〜

廊下に出た一条＆相良

一条「若いねえ お熱いようで なによりだ」

相良「…だから青くせぇってんだ。変なところでへこたれやがって。」

一条「そこがいいとこなんだよ。ま、くっついてくれたほうが面白いけどな」

〜泣き顔より笑顔〜　一条夢/ギャグ/甘→←〜チクチク〜　久我夢/甘?

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す