〜喧嘩〜 一条夢/微切→甘 ページ15
一条「だから違うって、ちょっとは話を聞け」
「言い訳は聞きたくないです!」
激昂したAは、その場にあった箱ティッシュを一条に向かって投げ付けた。一条はそれをキャッチするも箱の角で軽く指を切ってしまった。
一条「って…めんどくせぇな。いい加減に…」
「めんどくさくてすみませんね!私これからカチコミあるので!失礼します!」
一条「あぁ!?A!カチコミって…」
「他の兄貴に頼みます!」
一条「…勝手にしろ」
いよいよ一条も頭に血が上ったらしい、それを聞くとAは目に涙を浮かべて部屋を飛び出した。
涙ぐんだ目をしたまま手の空いている兄貴達を探すも一人もおらず、結局単身で乗り込まなければならなくなった。
人身売買を生業とした半グレ組織、戊瑠皇(ホルス)がついに黒焉街の者にも手を掛けた事で、粛清の命令が下っていた。
「京極組です!今から全員切ります!」
戊瑠皇の下っ端を倒し、奥の部屋へと進み、扉を蹴破ると部屋の奥に如何にもリーダーといった感じの男が立っていた。
「貴方がこのトップの細井ですね?来てもらいましょうか」
細井「女の子のヤクザなんているもんなんだねぇ、ちょうどいい。聞いてみたかったんだよ。ヤクザってメンツとプライドの生き物でしょ?じゃあその2つズタボロにしたらどうなるの?」
「答える義理はないので、ちょっと気絶しててもらいますよ!」
細井「遅い…戦い慣れてない人間の動きだ」
そう言うと素早くAの肩を銃で撃ち抜いた。
「っ…」
細井「大丈夫、まだ殺したりしない。ただ、殴られ続けて死ぬまでその威勢を保てるか試させてほしくてね。泣きも命乞いもしないか気になってね」
「…クソ野郎の極みですね」
Aが睨みつけると細井は笑い、引き出しからメリケンサックを取り出し、片手を(恋人)の肩に掛けた
細井「いーね!やりがいがありそうだね、君」
一条「真夜中に 変態野郎 地獄行き」
その声が響くと目の前でAの肩に置かれた細井の腕が転がった。細井は痛みと驚きで一気に表情を変える。
野島「兄貴!縄の用意できてます!」
一条「こいつを例の場所に連れてってくれ、俺は…こいつを闇医者に連れて行く。任せたぞ。」
野島「はい!さぁ諦めて来てもらおう!真っ二つにするぞ!」
野島に細井が連れて行かれると、一条は無言のままAを横抱きに抱き上げた。
そして車にAを押し込むと無言のまま車を発進させる。
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ゆう - 一条さんのプロポーズに惚れました!!!! (2022年11月1日 18時) (レス) @page33 id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - 一条さぁぁん!!プロポーズが素敵ですぅぅ!! (2022年8月6日 6時) (レス) @page33 id: e9f5fada24 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - 一人一人の話が長くて好きです!更新待ってます( ^ω^) (2022年7月13日 15時) (レス) @page7 id: 52318af24f (このIDを非表示/違反報告)
夢女子うさこ - 嗚呼嬉しいです相良さんいないの多かったので嬉しいです! (2022年5月29日 23時) (レス) id: 2580a6b5e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひなえ | 作成日時:2022年5月27日 13時