続きです ページ33
Aは一条の様子を少し訝しげに覗き込む。何故だかどこかソワソワしているようにも見える。普段なら見せない姿なので、Aはどうかしてしまったのかと少し心配にすらなっていた。
覗き込まれたことに気がついた一条は、暑さのせいか少し顔が赤い。
「康明さん、水分足りてないんじゃ…」
飲み物を買ってきますよ、とAがその場を離れようとすると、突然一条はその腕を強く握り、引き止めた。
そして一条は一度深呼吸をしてAの腕を離すと、手を自身の背後に引っ込めた。
数秒の沈黙、夏の暑さで熱しられた風が二人の髪をサラサラと揺らす。
風がやむと一条は真剣な顔をしてAの顔をまっすぐ見つめた。
「…康明さん？」
一条「向日葵はな花束にすると108本か、少なくとも99本必要らしくてな…用意してたらバレると思ったんだ。だからどうしてもここに連れてきたかった…」
「バレる…？？」
一条「A、一度しか言わないからよく聞いてくれ」
「は、はい」
一条「見に来よう 毎年来よう 向日葵を…」
そう言って一条は後ろに引っ込めていた手をゆっくりと前に出しながら突然片膝をついて屈み込んだ。
一条「…いずれは俺たち2人の子供も一緒に」
そして差し出されたのは大きめなダイヤのついた指輪。
Aは驚きで目を丸くする。
一条「…俺と結婚してください」
「………はいっ……こちらこそ、よろしくお願いしますっ…」
気が付けばAは一条に抱き着いていた。
喜びの涙がカラカラに乾ききった夏の大地を濡らした。
99本=「永遠の愛を誓う」「ずっと一緒にいてください」
108本=「結婚しよう」
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ゆう - 一条さんのプロポーズに惚れました！！！！ (2022年11月1日 18時) (
レス) @page33 id: 945705f77e (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - 一条さぁぁん！！プロポーズが素敵ですぅぅ！！ (2022年8月6日 6時) (レス) @page33 id: e9f5fada24 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - 一人一人の話が長くて好きです！更新待ってます( ^ω^) (2022年7月13日 15時) (レス) @page7 id: 52318af24f (このIDを非表示/違反報告)
夢女子うさこ - 嗚呼嬉しいです相良さんいないの多かったので嬉しいです！ (2022年5月29日 23時) (レス) id: 2580a6b5e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなえ | 作成日時：2022年5月27日 13時
