136話inアメリカ ページ2
長時間のフライトを終え、数週間前と同じ景色を見渡す。
２度目ということもあり空港での立ち回りはスムーズだった。
日差しは強くジリジリと肌を焼くが、日本とは違い乾いた涼しい風が髪を撫でる。
『日本と違って湿度も低い。環境の違いも頭に入れとかないと。』
暫く歩いていくと、周りの住宅街とは違う真っ白の壁が見えてくる。
“National Hero Academia”“ Bravery high school”
大きく掲げられた文字を瞳に写し、深呼吸をする。
『っしゃ！』
気合の入った声と同時に敷地へと足を踏み入れる。
留学試験を受けた会場は別だったため、学び舎に来たのは今回が初。
中は雄英高校よりも比べ物にならないほど広く、設備が揃っていた。
Aは案内の書類に書かれていた所定の場所に立って辺りを見回す。
数分すると２人乗りの小さな車が目の前で停車した。
「ようこそ！ブレバリーハイスクールへ！私、案内役のヘレンよ。」
陽気な声と同時に、スレンダーな女性が姿を現す。
握手を交わしながら車の空いている席へ誘導される。
「あなたの名前は上から聞いているわ。Aさん。
ここは敷地が凄く広いから、基本的に移動は車。と言っても学生は皆寮に入ってるから
使うのはもっぱら来賓者だけね。生徒は小型の浮遊スケーターを使ってる子が多いわ。」
校長室へつくまでの間、ブレバリーでの基本について教えてもらうが
やはり本場、規模が違うと思わずにはいられなかった。
そしていかにも本館、という佇まいの建物に入り重々しい扉の先にこの学校の長が座っていた。
「やぁ、待っていたよ都築Aさん。」
重量のある低い声、日光を背に立つ姿は威厳があり、自信に満ち溢れた表情をしていた。
『(根津校長先生とはまた違うタイプだ。)』
座って、といいながら目の前の席を指される。
「私は君が我校に来ることによって、生徒達が感化されることを期待しているんだ。
…君はここに来るまでの間、何を知った？」
『…ヘレンさんからここブレバリーハイスクールの基本的なことはお聞きしました。』
ふむ、そう言うと校長は対面した椅子の背もたれに体重を少しだけかけ、目を細める。
『あとは、
ヘレンさんが相手の動きを制御する、もしくは相手の正体を突き止めるような個性を持っている可能性があること。移動に使った車は捕獲装置にもなっており、赤外線センサー監視カメラが計１０台、門にあったというくらいでしょうか。』
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にのに - ご結婚だぁぁあ (2020年9月14日 10時) (
レス) id: 85146adaec (このIDを非表示/違反報告)
MAKEOVER(プロフ) - ハゲ！ばか！さん» ありがとうございます！嬉しいです＾＾ (2020年3月25日 22時) (レス) id: 6f5c55dffc (このIDを非表示/違反報告)
ハゲ！ばか！ - 大変よいですね！ (2019年11月16日 20時) (レス) id: 16f3197883 (このIDを非表示/違反報告)
MAKEOVER(プロフ) - 夢桜さん» 応援ありがとうございます！最初から読んで頂いてるなんて凄く嬉しいです＾＾！ラストスパートですので、完結までお付き合いいただけると嬉しいです！ (2019年8月28日 0時) (レス) id: 6f5c55dffc (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - ひえぇ！！まさか2年の体育祭を見れるとは思いませんでした！！最初から読ませて頂いてます！とても内容などが好きです！！これからも無理はせず頑張って下さい！！ (2019年8月26日 13時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MAKEOVER | 作成日時：2018年7月8日 14時
