160話（相澤side） ページ26
これ程までに能力を引き上げられるのかと驚かずにはいられなかった。
正直、アメリカで経験を積み更にレベルアップした都築の圧勝かと思ったが。
爆豪も緑谷も昨日とは比べ物にならない。
「憎いな、ライバルって奴は」
競って苦しんで、また挑んで。
もう諦めてしまいたくなったとしても、無理に起き上がらせやがる。
互いが互いのプライドなんだろう。
相澤の横顔に、同僚のプレゼントマイクも眉を下げて答えた。
「全くだ。俺はケツカッチンされながら生きていくなんてごめんだぜ。」
爆豪の大技から１０分、２人はもう限界を超えてるだろう。都築も多少のダメージの蓄積と
神経使った攻撃に精神が磨り減ってる頃だ。
『そろそろケリをつけよう。』
そう言うとAは大きく足を開き両腕を地面に振り落とす。
瞬間、会場のステージは亀裂が入り爆豪と緑谷は地面に体を押し付けられる。
「ぐっっ！！」
「かはっ！！」
「勝負あったか」
しかしそんな状況でも爆豪と緑谷は諦めていなかった。
そして爆豪は冷静に分析し、Aのある現象に気づいた。
ドォォォン
「「「！」」」
一瞬にしてAの足元が吹き飛び、空中に放り出される。
『(やっぱり気がついたか…！？)』
間髪いれず爆煙を切り分け緑谷が突っ込んできて、攻撃を放つ。
「レッグショット！！！！」
『くっ！！』
瞬時に腕でガードしたものの、あまりの威力に地面での受身が出来なかった。
大きな音を出しながら地面にめり込んだA。
「おぉっと！？これは大ダメージだ！！！」
ざわめく会場、本来であれば追い討ちをかけるのが好ましいが、緑谷も爆豪も
立っているのが限界だろう。
徐々に砂煙が薄れていくと、血を吐きながら倒れているAが。
「なんということでしょう！！ここで都築選手脱落か！！！？」
その言葉でAに視線が集まると、ピクリと腕が動いた。
そして上半身をゆっくりと動かしながら口元を拭いている。
『あー、参った参った。』
口元は笑っていながらも額には汗がにじんでいる。
『(尺骨が折れたな、内臓も、肋骨も数本イってる…、)』
Aは自分のお腹に数秒手を当てゆっくりと立ち上がると、今度は自ら血を吐き出す。
『(取りあえず動くための最低限、再構築はした。左腕の尺骨は直している時間も体力もない)』
するとAは右手を前に出し目を閉じる。
それに気がつき２人も構えた。
考えは同じ。
「「『次が最後の攻撃だ。』」」
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にのに - ご結婚だぁぁあ (2020年9月14日 10時) (
レス) id: 85146adaec (このIDを非表示/違反報告)
MAKEOVER(プロフ) - ハゲ！ばか！さん» ありがとうございます！嬉しいです＾＾ (2020年3月25日 22時) (レス) id: 6f5c55dffc (このIDを非表示/違反報告)
ハゲ！ばか！ - 大変よいですね！ (2019年11月16日 20時) (レス) id: 16f3197883 (このIDを非表示/違反報告)
MAKEOVER(プロフ) - 夢桜さん» 応援ありがとうございます！最初から読んで頂いてるなんて凄く嬉しいです＾＾！ラストスパートですので、完結までお付き合いいただけると嬉しいです！ (2019年8月28日 0時) (レス) id: 6f5c55dffc (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - ひえぇ！！まさか2年の体育祭を見れるとは思いませんでした！！最初から読ませて頂いてます！とても内容などが好きです！！これからも無理はせず頑張って下さい！！ (2019年8月26日 13時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MAKEOVER | 作成日時：2018年7月8日 14時
