150話inアメリカ ページ16
吐息が白く色づき始めたころ、Aはアメリカで初の実習訓練を行うことになった。
何人かのグループで各地域へ赴き、１泊２日で現地のヒーローと共に活動を行うのだ。
「で。」
「何でまたレオが同じグループなのよ…」
げっそりとした様子のロゼにAが困ったように笑う。
一方レオは満足そうにニヤリと頬を上げた。
集合場所に立っていると、現地のヒーローが迎えにきてくれた。
「初めまして、君たちがブレバリーハイスクールの生徒たちかな？」
『はい、本日は宜しくお願いします。』
先程まで不満を体で表していたロゼもピシッと立ちお辞儀をする。レオは相変わらずだ。
しかし現れたヒーローの後ろから凄い視線を感じ、目を向けると好青年が佇んでいた。
「紹介しよう、私の補佐をしているアームズヒーローのネスだ。」
そう言ってネスの背中を押すも、彼は微動だにせずただAの顔を凝視している。
そして数秒後慌てて目を逸らした後自ら自己紹介をした。
「おやおや〜？」
そういうレオにロゼが肘を入れ鼻を鳴らす。
「変なかんぐりやめなさいよ。全く。」
「いやいや今の間はそう言うことでしょ、ね！A」
『ん？何のこと？』
「え、まじ？」
その反応にロゼが大きくため息をつき、「あんたの恋愛脳どうにかしないとそろそろ末期よ。」
と言って歩きだしたヒーローの後を追う。
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日中はパトロールと地域の人との交流を行い、町を使った戦闘方法を教えてもらった。
そして夜は特別に夜間パトロール、つまり交代で事務所の屋上で町を見張り、トラブルがあれば駆けつけるというローテーション形式のものを行うことになった。
「ネスさん、どうぞ宜しくお願いします。」
「あぁ、レオ君。こちらこそ宜しくね。僕が個性で作った望遠鏡で見ればより遠くのものが鮮明に見えるから使って。」
そういうとブランケットを体に巻きつけながらネスの隣へ座る。
しばらくして望遠鏡をのぞきながら口を開く。
「ネスさん、Aに会ったとき凄く動揺してたみたいですけど、どうしたんですか？」
１日中疑問だったことを投げかけると、その時とは裏腹に落ち着いた様子でネスが笑う。
「あれは不自然すぎたよね。」
体を刺すような風が鼻を掠めたとき、どこか遠くを見つめながらネスが呟く。
「僕の大切な人によく似ていたんだ」
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にのに - ご結婚だぁぁあ (2020年9月14日 10時) (
レス) id: 85146adaec (このIDを非表示/違反報告)
MAKEOVER(プロフ) - ハゲ！ばか！さん» ありがとうございます！嬉しいです＾＾ (2020年3月25日 22時) (レス) id: 6f5c55dffc (このIDを非表示/違反報告)
ハゲ！ばか！ - 大変よいですね！ (2019年11月16日 20時) (レス) id: 16f3197883 (このIDを非表示/違反報告)
MAKEOVER(プロフ) - 夢桜さん» 応援ありがとうございます！最初から読んで頂いてるなんて凄く嬉しいです＾＾！ラストスパートですので、完結までお付き合いいただけると嬉しいです！ (2019年8月28日 0時) (レス) id: 6f5c55dffc (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - ひえぇ！！まさか2年の体育祭を見れるとは思いませんでした！！最初から読ませて頂いてます！とても内容などが好きです！！これからも無理はせず頑張って下さい！！ (2019年8月26日 13時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MAKEOVER | 作成日時：2018年7月8日 14時
