85話 ページ43
敵顔負けの面でAを睨むもあまり効果は無いようで、痺れを切らして視線を外す。
「んだジーニストじゃないか、お前のとこも生徒引き受けたんだなぁ。」
「はい、これから色々と指導していくつもりです。」
「…しっかりやれよぉ。」
いくぞリメイカー、そう言う彼の背中を追ってAは居なくなった。
「まさかコントロールさんが…」
「何かあるんか。」
ジーニストは彼女らの背中を見つめながら言う。
「いや、あの人事務所に女は入れないはずなんだ。しかも実践までさせるなんて…
余程彼女に期待をしているんだろうな。」
と言うと今度は勝己をじっと見つめる。
「んだよ。」
「まぁ彼女と君が仲がいいと言うのも中々疑問なんだがね。」
「あ゛ぁ゛んだと！？すこぶるお似合いだわ！！！」
つい勢いに任せてそんなことを言ってしまい、はっとした時には冷静に
「なるほどな。」と呟かれスタスタと歩いていってしまった。
「お、おい！！何がなるほどだ！！」
後ろでギャンギャンと抗議する勝己には目もくれずジーニストはまた口元に手をやる。
「(プライドの高さ、ゆえにヒーローに気持ちが向かなくなった時
どうしたものかと考えたが、まぁ彼女がいるうちは大丈夫だろう。)」
そして勝己を一瞥する。
「(そして文字通りこっちがベタ惚れだ。ただ…
もし彼女が傷つけられた時には私情で動いてしまいそうだな。
それもまたどうしたものか。)」
――――――――――
―――――
――
『んぐっ！！！』
壁に背中が打ち付けられる。
勝己と会った後何件か敵との実践を経験し、保須の事務所へ帰った。
そして個性の制御のためトレーニングをしてもらっている。
「どうしたぁ、俺を舐めてんのかぁ？」
コントロール、彼は相手の個性の威力を自由に操ることが出来る。
相澤先生のように抹消こそ出来ないものの時間制限は特にない。また敵が攻撃をした後でも
威力を最小にすることも出来る。
今行っているのはAの力をコントロールが常に変化させることで
７０％でも１０％でも同じ威力の攻撃をするというものだ。
集中すれば出来ないことはないが、サイドキック３人と戦いながらだと
気も紛れてしまう。
誤って最大の力を出してもコントロールなら事後でも威力を落とすことが出来るため
被害が出ない。
「休憩だ。」
『…でも！！』
「休め。」
そう強く言われ水筒へと手を伸ばす。
ふと見た携帯には出久から位置情報のみが送られていた。
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それいゆ(プロフ) - 風速100�辰気�» 楽しんでいただけて幸いです！これからも少しずつですが更新していくので良かったら見ていってください＾＾ (2017年9月30日 18時) (
レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
それいゆ(プロフ) - 海苔巻さん» ありがとうございます＾＾とても嬉しいです＾＾！頑張ります！ (2017年9月30日 18時) (レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
風速100��(プロフ) - オチが誰になるのか考えながら楽しく読ませていただいてます！これからも更新頑張って下さい(^ ^) (2017年9月9日 20時) (レス) id: 345fc05a24 (このIDを非表示/違反報告)
海苔巻(プロフ) - このお話本当に大好きです！更新頑張ってください！! (2017年9月4日 21時) (レス) id: f9e32566f1 (このIDを非表示/違反報告)
それいゆ(プロフ) - 神楽と来夏さん» ありがとうございます＾＾そう言って頂けて嬉しいです！ (2017年8月26日 19時) (レス) id: 6ca5e17515 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：MAKEOVER | 作成日時：2017年4月9日 15時
